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今でも後悔しています。私はまがったことが大嫌いで、
すぐに行動に移してしまいます。その時はこの性格がわざわいしました。
ある時、仕事からの帰宅中電車の中での出来事です。
帰宅ラッシュの少し前の時間でしたので、そんなに混んではいなかったのですが席は空いてはいませんでした。
私は席がないので仕方なく吊り革につかまりました。
ある駅で一人のお婆さんが私の乗っている車両に乗り込んできました。
当然のごとく席はなく、座れませんでした。お年のせいか、立っているのがつらそうでした。
私は何気なくシルバーシートに目をやりました。すると一人だけ、まだ20代ぐらいの若い女性が座っていました。
その女性がお婆さんに席を譲るかな?と思っていましたが、いつまで経っても席を譲る気配を感じさせません。
周りのおばさん達が聞こえるか聞こえないかぐらいの声で
「あの子、お婆ちゃんに席譲ってあげればいいのに。」
「本当よね。全く最近の若いこときたら…」
と話しているのが聞こえてきました。私はもういてもたってもいられるはずもなく怒鳴るようにその女性に言ってしまったのです。
「ちょっと!お婆ちゃん立ちっぱなしでつらそうじゃない!あなたシルバーシートに座ってるんだから席譲ってあげなさいよ!!」
すると周りのおばさん達も何人か私に便乗し、
「そうよ!まだ若いんだから」
といったようなことを少し声をはらせて言いました。
他の人達にも白い目で見られ、その子はうつむき、ぽろぽろと涙を流して泣きだしてしまいました。
私は少し強く言い過ぎたかなと思いましたが、シルバーシートに座ってるのにお婆ちゃんに席譲らないのが悪いのよ!
と心に強く言い聞かせました。すると、電車はとある駅に着きました。
その若い女性は周りの白い目に耐えきれなかったのか、泣きながら電車を降りようとしました。
その時、私は胸を矢で射ぬかれたような気持ちになりました。その若い女性は右足を引きずりながら歩きだしたのです。
私は、泣きながら足を引きずり電車を降りた彼女に何も言えずにいました。
電車の扉が閉まり、走りだすと今度は私が周りから白い目で見られているような気がして、耐えきれず次の駅で降りてしまいました。
あの子に悪いことをしたなぁと思い、今は仕事を早く終わらし、いつもあの時と同じ電車に乗り、彼女に会えたら謝りたいと思っています。
しかし、あれから1年半。今だ彼女に謝れず、あの時のことを思い出しては罪悪感に悩まされています。