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ここで一つ昔話をしよう……つっても2年前くらいの話だが

某格ゲーが大好きな一人の男がいた
男はまだ格ゲーを始めたばかりのヒヨッコ
それだけでも周りと差があるのに、選んだキャラは最弱扱いのキャラだった
男は毎日負けていた
日に日に消えていく100円玉…
男は次第に耐えられなくなった…
そして遂に……大好きだった、愛着もあった、最初に選んだキャラを見限って、最強といわれていたキャラに手を出した

………勝てた

格ゲー初心者のはずの自分が、中級者以上の実力はあるであろう相手にあっさりと…
いままで勝てなかった相手にあっさりと…

男は嬉しくなった
嬉しくて嬉しくて
男はその強キャラを使い続けた…

そして時は流れ、男もすっかり初心者を卒業した頃
ふと大会に出てみようと考えた
参加人数はそう多くはない小規模な大会
しかしさすがに勝てるとは思っていなかった

しかし…
男はなんと決勝戦まで登り詰めた
男は思った
自分には格ゲーの才能があったのだと
しかし決勝戦
その相手の持ちキャラは……自分が初めに選んだ…最弱扱いのキャラだった…

そして男は………負けた

格ゲーを始めてまだ日は浅い
それなのに大会で勝ち取った準優勝
十分過ぎる快挙……のはずなのに、男の心は虚しさで一杯で…
全然嬉しくなくて…
男の目から一筋の雫が零れた……