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 時枝に告ぐ

         我が妹なりと思えば何か、筆を走らさん。



         兄として何一つ、面倒を見ずして死するは実に、悔むるところなり。



     しかしながら我が志、何か通はん。



        十五なりといえども、今は子供に非ず。兄無き後はよく、父母に使へ兄の分まで

     孝をなしてくれ。



         妹、勝子の指導又大なり。私心に走ること無かれ、本性を理解せよ。
      
                                                         兄より