通常表示に戻る
空白・改行を保持して表示します。横にスクロールできます。
327 :大人の名無しさん :04/07/03 22:09 ID:52mLlV85
どうすれば良かったのか。
「好きなの」
掛け値なしの美少女。控えめで、優しくて、繊細で、聡明で。
非の打ち所ってものが本当になかった。
それ故に、同性からは非常に疎まれていた彼女。
唯一の友人が自分だった。
でも、自分はその気持ちには応えられなかった。
だって、同性だったから。
自分には、同性である彼女を愛せる精神が、残念ながら無かった。
それを正直に彼女に伝えた。
友達としては大好きだけれど、それ以上の気持ちは抱けない。
だけど、これからも友達として仲良くしていこうよ、と。
328 :大人の名無しさん :04/07/03 22:09 ID:52mLlV85
彼女は、真っ白な顔色で静かに微笑んだ。
「ごめんね。ありがとう」
それが、最後に見た生きている彼女の姿だった。
彼女は、その日の夜に死んだ。部屋のドアノブで首を吊って。
遺書は、無かった。
連絡をもらって、駆けつけた病院で彼女と対面した。
首に巻かれた包帯と同じくらい白い顔色の彼女は、まるで眠っているようだった。
今にも目を開けそうだった。開けて欲しかった。
でも、それは叶わなかった。
彼女の母親に、何か心当たりは無いか、と聞かれた。
自分のせいかも知れない、とは結局言えず、わからない、と答えた。
今も、ずっと答えがわからないままでいる。