226 有識者 :2006/08/20(日) 21:02:45 ID:BhKyFrwN0
マリオワールドは忘れられない思い出があるな
当時中学生だった俺は、発売後けっこう月日が経ったワールドにずっと嵌っていたんだが、
ある日クラスで席替えをした時に、隣の席になったS君もちょうどワールドに嵌っていた
S君は非常に無口なタイプで、虐められてはいなかったが友達は一人もいなかった
俺も席が隣になって初めてS君と会話し、彼が非常に知的で面白い人間であることを知った
2人とも攻略本は見ないタイプで、ワールドの自力完全攻略を目指し、
タイトル画面の数字(クリアパターンの数)を競い合った
だいたいいつもS君の方が数が多く、5か6くらいは先を行っていた
俺が幾らか進めて来てもS君もやはり同様に進めていて、一向に差が縮まらなかった
そんな時に長期の休みとなり、俺は逆転するチャンスとばかりにワールドをプレイしまくった
そして一気に20くらい進めて、翌朝のS君への報告を楽しみにした
しかし翌日、学校に来ると、そこにS君の姿はなかった
換わりにS君の席には花の生けられた花瓶が置かれていた
Sが死んだんじゃないのか、クラスメイトは噂し合ったが、担任は何も答えず、
帰りのホームルームで俺に、後で談話室に来るように言った
談話室に行くとそこには既に担任のM先生が座っており、
俺はM先生の口から、S君が自殺したこと、通夜が今日であること、
俺がS君の友人であると知っていること、
クラスメイトの代表として俺が通夜に参列すべきであることなどを伝えられた
結局、俺はその日の夜にM先生と待ち合わせ、2人で通夜の会場に向かった
227 有識者 :2006/08/20(日) 21:03:17 ID:BhKyFrwN0
会場に着くと、1人の中年の女がすごい形相でM先生に掴みかかった
何で来やがったんだ、テメエ!地獄に堕ちろ!女は叫んだ
俺は何となく、その女がS君の母親であることを察知した
後で聞いた話では、母親はS君の自殺の理由をイジメと決めつけ、
学校関係者の参列を拒否していたとのことだった
M先生はこれが正しいと考えたら一本筋を通すタイプであったので
我々は半ば無理やり通夜に参列したのであった
半狂乱の女は親戚と思われる男性達に押さえられる形となり、
M先生と俺は早々に焼香を済ませて立ち去った
これも後から聞いた話だが、S君の自殺の理由は、S君の実姉にあった
S君は実姉と非常に仲が良かったそうだが、
その実姉がS君の自殺の1ヵ月ほど前に同じく自殺していたのだった
俺がワールドのことばかり考えている時に、S君はそのことで人知れず悩んでいたのだ
実姉は受験のことで悩んで自殺したということだが、
その動機には幾らか母親が関係していた
俺は知らなかったが、S君の母親は真性の気狂いで近所でも有名であり、
突如として意味不明のことを叫んだりという奇行で知られていたのだった
我々の参列は、そういうことを全て踏まえた上で、M先生が決断したことだった
その影響かどうかは分からないが、M先生は翌日から学校に姿を見せなくなり、
担任は別の教師に替わった、異動したのか退職したのか、
結局俺はその後もM先生の姿を見ることはなかった