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タクシーに乗って行き先を告げたら、運転手のじじいが「んー、ここからだったら。。。」
と何やらカーナビをごちょごちょいじりながら車を走らせ た。
タクシードライバーなるもの、己の勘を頼るべし。
はずれをひいてしまったかとがっかりした。
しかもカーナビの示す方向には行 かず、細い道をぐいぐい攻めて行く始末。
何とか行き先の近くまで来ると、助手席のとこの端末をいじり始める。
真面目に運転しやがれ。
到 着。メーターの料金は1250円。
ここでじじい、
「恥ずかしながら私はカーナビに負けてしまったようです。
私は50年タクシード ライバーをやってきまして、降車地を
聞くだけで、そこまで幾らで行けるかが経験で分かるのです。
今回は1070円だと思ったんですが、超 えてしまいました。
私のミスです。1070円で結構です。その値段の領収書を用
意しておきましたゆえ。」
俺は泣いた。むせび泣い た。
じじいは間違いなくプロフェッショナルタクシードライバーだった。