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3-985 名前: 984 04/03/17 17:42 ID:hBFlvOH1

当時は成田からの出発と決められていたので、
その3日後、京都からかろうじて動いていた新幹線に乗って出発した。
飛行機で13時間程の国。
空港に出迎えにきているはずの現地のコーディネーターがいない。

言葉もほとんどわからない中、かろうじて繋がった電話。
日本からの連絡が行ってなかったらしい。

その翌日、私のホストファミリーが待つ町へ飛ぶはずの飛行機に乗った。
これもコーディネーターが言っていた都市と違う。
でも、この時間に飛ぶ飛行機はこれだけ。

本当に合っているのかな?
知らない国、通じない言葉、あの混乱の中で離れた日本の家族を思って
不安で胸が張り裂けそうになり、涙を止められたなかった。

すると隣に座った現地のおばあちゃんが話し掛けた。
「どうしたの?家族と離れて辛いの?恋人と離れて悲しいの?」
色んな不安を言葉で説明できなかったので、ただただ頷いた。
「まあ・・大丈夫よ。大丈夫よ」
と言っておばあちゃんは私の手を両手で握り、手の甲にキスをした。
おばあちゃんの手はしわくちゃだったけど、とっても温かかった。
また涙が止まらなかった。

見知らぬアジア人の私に、分け隔てなくこんな風にしてくれて、この国の人の素晴らしさを体感した。
「辛そうにしている人がいたら、声をかけてあげよう」
そう決めた人生の一日、指輪物語が撮られた国でのできごとだった。