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靖国の英霊も一言訴えたい
無職 小笠原 営(長崎県佐世保市 75歳)

私は恐れ多くも靖国神社の英霊です。

下界では私たちのことで、いろいろと議論されているようですが、私も一柱として発言させてください。
まず第一に、過去の戦争が虚構の上に成りたっているとはつゆ知らず、お国のためと信じて悲惨な死を遂げました。

本心はもっと生きて親孝行したり、一家だんらんの夕食を持ったりしたかったのです。
一体だれが私たちの人生を狂わせたのですか、ぜひ教えてください。

不幸の最たるものは、若くして散った特攻隊員の皆さんです。
政府やマスコミは戦争を礼賛し、国のために死ぬことが、最高の美徳のように隊員は教え込まれたそうです。

それから、私たちの死因の第一が餓死だったと聞き大変驚いています。
食糧の供給さえままならぬ、この無謀な計画を誰が立案したのですか。

私たちは近隣諸国に土足で侵入しましたが、多く死傷者を出したことが今でも気がかりです。
どうか首相をはじめ同胞の皆さん、くれぐれも友好第一でお願いします。

(2006年8月29日 長崎版)