通常表示に戻る

空白・改行を保持して表示します。横にスクロールできます。

小さい頃、近所から雑種の犬をもらい「コロ」と名付けた。
田舎だったので田んぼの周りでよく鬼ごっこをしたりして、舌を出しながら一生懸命テテテッて追いかけて来るのが可愛いかった。
ある日、旅行行った婆ちゃんがお土産を買って帰って来たのでそれに夢中になり、
コロの首輪を外してたのをすっかり忘れてた。
で、そのままいなくなった。
一ヵ月くらい探したけど、結局いなかった。で、婆ちゃんに
「きっと窮屈な首輪が外れて嬉しくて、どっかもう遠くに行ったんだよ。」
それ聞いて、なんか飼い主としての不甲斐なさとか悟って泣いた。
数年後、家を建直す際に裏庭の木を切る事になった。
よくよく見ると積み石みたいのがあり、ウズウズして掘り返したら小さい動物の骨が出て来た、ビックリして母親に聞いたら、アレは俺らより先に、轢かれて冷たくなってたコロを婆ちゃんが見つけて埋めてたらしい。
幼い兄弟を傷付けまいとした婆ちゃんの気遣いとかに、また泣いた…。
現在、婆ちゃんは施設に入っていて、三十路過ぎた俺があの頃のようにか幼く見えるらしく思い出した様に
「コロは嬉しくてね、ついどっかか遠くに…」