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50:名無し 2007/08/14 17:01:39
ばあちゃんが作る魚のてんぷらが大好きだった。
安いてんぷら粉を使ったヤツ。
お袋とは折り合いが悪かった、ばあちゃんの家へ抜け出して、よくせがんで揚げて貰った。
ハフハフ言いながら一杯食った。安い魚で安いてんぷら粉で。
大人になった頃、ばあちゃんが倒れて入院した。
骨と皮だけになって、意識も戻ったり戻らなかったり。
見舞いに行ったときオレの顔を撫でてくれたけど、誰だか分っちゃいないな。
みんなにやってたから。
病室ではお袋や親戚がいつも揉めてた。
世話の事や墓のことまで大声で。
それを見るのが嫌で病院へ行かなくなった。
ばあちゃん死んだ。
葬式ではお袋も親戚もみんな泣いてた。
俺は不思議と涙も出なかった。
一人になって、てんぷら粉と魚をスーパーで買ってきて、生まれて初めて料理をしてみた。
出来上がったてんぷらが堅くって真っ黒焦げで、その余りのまずさに食ってるうちに泣けてきた。