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■聞く耳もたず
3人の男達が、教会の懺悔室の前で順番を待っていた。
1番目の男は、自分の妻に暴力を振るったことを後悔していた。
2番目の男は、ギャンブルで家庭を崩壊させたことを悔いていた。
3番目の男は、自身の度重なる不倫を懺悔するつもりでいた。
懺悔は次々に行われ、やがて、3番目の男の番になった。
彼が小さな懺悔室に入ると、中の神父が優しく声をかけた。
「さあ、あなたの犯した罪を正直に告白なさい。」
男は幾度となく繰り返した不倫を正直に告げ、懺悔した。
そして、不倫相手がこの教区(宗教上での区画)の女性だと告白した。
神父は、動揺しながら彼に尋ねた。
「それは、リチャード夫人のことかね?」
「いえ、違います。」
「たとえ神父さんでも、答えるわけにはいきません!」
しかし、神父は続けて言った。
「それは、ブラウン夫人のことかね?」
「いえ、それも違います。」
神父は次の質問で男が答えなかった場合、彼を2週間、破門にすると決めた。
彼は男に対して、最後のチャンスを与えた。
「それは、マクラナハン夫人のことだろう?」
「いいや、それも違います。」
業を煮やした神父は、男に向かって厳しい口調で言い放った。
「よろしい。」
「それでは、あなたを今日から2週間、破門することにする!」
「おい、どうだった?」
不倫男が懺悔室を出ると、先の2人が心配そうに男に尋ねてきた。
男は幸せの絶頂のような顔で、大喜びしながら言った。
「いや、嬉しいの嬉しくないのって…」
「だって、2週間も休みをくれただけでも十分なのに、そのうえ…」
「3人も女を紹介してくれるなんて!」