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  鉄血勤皇隊 豊里陳雄命

        昭和二十年五月二十八日
        沖縄本島兼城村第六十二野戦病院にて戦傷死
        沖縄県立第一中学校三年生 十五歳


  母上様に告ぐ

   お母さん、首里の都もたうとう戦の庭と化しまして、自分等も鉄血勤皇隊として
  軍服姿に身を固め、英米撃滅に邁進したのであります。
  沖縄の戦場も、何時かは勝ち戦の時期が来るのですから、母上様には
  御身体を大切にされまして、勝ち戦を待って居て下さい。
   自分の事は、如何なる時にも御心配しないで下さい。 そして小生を
  御国の為に働かして下さい。 自分も良き死場所を見つけて、御国にご奉公
  するつもりです。

   お母さん、自分の働き振りを見てください。
   九段の御社で、母上様さやうなら。

    散るべき時に散ってこそ
    男と生まれし甲斐はありけり

                                  豊里陳雄