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中学生の時、両親が離婚した。
僕は母に引き取られたけど、そのあと母が再婚した奴とはなじめなかった。
だから、僕は離婚後も毎週のように父さんに会いに行っていた。父さんも僕が会いに来ることを喜んでくれてるみたいだった。
父さんは会う度にお寿司やら焼肉やら連れて行ってくれた。そして、僕に学校のこと、勉強のこと、そしてたまに母と新しい父のことを聞いてきた。
ある日、「今日は父さんが学生時代から好きな店に行こう」と僕を連れていくと、その店の前にはすごい行列が並んでいた。
それが二郎との出会いだ。
行列に並んでいる間、父さんは注文の仕方、ロットやバトルのルールなどの基本事項のほか、
慶大生だった橋本龍太郎の頭は実はポマードじゃなくて二郎の脂を使っていたというジロリアンジョークも教えてくれた。
それから何度も父さんは二郎に連れて行ってくれた。
ある日、二郎を食べてると父さんがつぶやいた。
「あのな、父さん、再婚しようと思っているんだ。相手には女の子の連れ子がいてね…」
ショックだった。すごくショックだった。「裏切られた!」とさえ思った。
僕は二郎を食べ終わらない内に店を飛び出し、もう二度と父さんに会わないと決心した。
でも、その頃にはすでに二郎中毒になっていた。自然と二郎に向かうと父さんもいた。
すると父さんが僕をさみしそうに見ながら、普段は食べない大豚W全マシマシを注文した。
あっ!バトルだ!父さんが僕にバトルを申し込んできた!
一瞬戸惑いながらも、バトルに応じた。
それからは二郎に行くとほぼ毎回父さんとバトルした。会話はなかったけど、いつしか親子から麺友へと関係が変化していった。