61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 23:58:03.16 ID:E26SzQzE0
中学になるまで正月と夏休み、連休の日はばあちゃんの
家にいつも泊まりに行った。
でも中学になると部活が忙しくてなかなか泊まりにいけなかった。
さらに就職する歳になるまで、録に顔も会わせんようになった。
仕事に余裕が出来て、久し振りにばあちゃんの家に行ったら寂れてた。
親族のゴタゴタに巻き込まれて、ばあちゃんはボケていた。
そこら中に糞尿がしてあり、風呂にも入ってなかった。
俺は知らなかった。ゴタゴタが合ったのは知ってたけど、其処まで
酷いとは思わなかった。ばあちゃん、人の生活をさせて貰えなかったそうだ。
ばあちゃんと同居してる基地外の鬼嫁は全く世話をしてなかったという。
当然基地外も人の生活はしていないが、そちらは如何でも良かった。
じいちゃんも居るくせに、あまり面倒を見てなかった。
ばあちゃんは俺の事、覚えてなかった。
俺はすごく後悔した。俺が守ってあげればよかったんだ。
何でもっと早くに行ってやれなかったんだろう……
このままじゃいけないと、親族で話し合って結局老人施設に入れることになった。
ばあちゃんは漸く人らしい生活に戻って、たまに俺のことを思い出してくれる。
「○○ちゃん、大きくなったねぇ。今何年生?」って。
ばあちゃんの中の俺は、一番幸せだった時間で止まっていた。
…ばあちゃん、俺もう25だよ。会社で働いてるんだよ。
何度言っても、やっぱりばあちゃんの中の俺は小学生のままだ。
そして謝ってくる。
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/06/27(金) 23:58:36.16 ID:E26SzQzE0
「年取ると頭がパァになっちゃって困るね。ごめんね」って。
そう言いながら手を握ってくれる。
当たり前だけどもう俺の手の方がずっとデカくて。ばあちゃんの手をすごく小さく感じた。
謝るのは俺の方なのに。本来なら一緒に温泉とか連れて行って、
楽しく老後を過ごさせてあげるはずだったのに。
今でもあの幸せな時間覚えてるよ。
一緒にラジオ体操しにお山に登ったね。
帰りにセミ捕まえて、セミ籠とアイス買ってくれたね。
ばあちゃんの作る味噌汁の匂いをかいだだけで台所に走っていったっけ。
ばあちゃんの作る飯、すごく美味しかった。
年上の従兄弟にいじめられて泣いてるとき、手を握って頭撫でてくれたよね。
皺皺のあったかい手、好きだった。
そういえば夜にばあちゃんがパックしてるのを見て、俺大声で泣いたよな。
すっげぇちっさい時だったけど。…ビックリしたんだよ。
洗濯物を干すばあちゃん。仕事してるばあちゃん。買い物してるばあちゃん。
どんどん思い出してくるなぁ。なんだか涙出てくる。
どんなに懐かしくて戻りたくても、もうあの時間は返って来ないんだな…
あの頃はこの幸せな時間がいつまでも続くもんだと思って疑わなかったのに。
ごめん、ばあちゃん。
今度こそ、ばあちゃんに会いに行くから…長生きしてな。