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青年実業家のミケノビッチがBMWから降りようとした時,
猛スピードの車がぶつかってきて,ドアをもぎ取って,逃げていってしまった。
駆けつけた警官に対し,ミケノビッチは不平たらたらに言った。
「オレのBMW,見てくださいよ。買ったばかりだってのに,こんなにしやがって,いくらしたと思うんだ。
せっかくピカピカに磨いていたのに。畜生・・・」
「君の気持ちはよく分かったよ」
警官は,青年実業家の長いグチを遮った。
「それにしても君は物にこだわりすぎじゃないのかね。
BMWのドアはともかく,君の左腕もなくなっているのに気づかないのかね?」
「何ですって!」
自分の左腕が肘のところから取れてしまったのに初めて気づいたミケノビッチは叫んだ。
「オレのロレックスは,どこいっちまったんだ?」