通常表示に戻る

空白・改行を保持して表示します。横にスクロールできます。

アイオワ州では,オオカミの被害があまりに多かったため,
ついにオオカミを退治して皮を持ってきたものに100ドルの懸賞金が出ることになった。
それを知ったミケノビッチとトーマスのコンビは,夜になると,ライフルを担いで森へ入っていった。

「いたっ!」
鋭く叫んだミケノビッチは,すばやくライフルを構えると,暗闇に向かって引き金を引いた。
「ダダーン」「・・・ウォーン!」
トーマスは,暗闇に駆け寄り,見事仕留めたオオカミの皮をすばやく剥ぎ出した。
「ちょろいもんだ」とミケノビッチ。
「まったくだ。これで100ドルだぜ」とトーマス。

「ト,トーマス!」
突然ミケノビッチは鋭く叫んだ。
「すぐ終わるって。ちょっと待ってくれ」
トーマスは,皮を剥ぐのに夢中である。
「トーマス。いいから見ろってば!」と,ミケノビッチ。
「うん?」
トーマスは顔をあげた。
目にはいったのは,唸りながら二人を囲んでいる100頭ものオオカミの群れ。

「ト,トーマス・・・」
ミケノビッチは,喘ぎながら続けた。

「・・・これでオレ達,大金持ちだぜ」