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館内は静まりかえり、溺れるふりをしている妹だけが気づかずに演技をつづける。
そして男は妹の元へたどり着き必死で「大丈夫か!?」と抱きかかえる。
しかし、突然演技を邪魔されたことに憤慨したのか妹は
「はなしてよ!」
と男をはねのけ得意の名クロールですぐさま泳ぎ去った。
私は他人のふりをすることしかできなかった。
ひとり取り残された男はしばらくその場にたたずんでいた。