通常表示に戻る

空白・改行を保持して表示します。横にスクロールできます。

158 :おさかなくわえた名無しさん:2012/06/08(金) 20:58:02.74 ID:3jG43rdK
2004年より、某メーカー駐在員としてロンドンで妻と娘二人と暮らしています。
ジャパニーズマーケットで、会計のためレジの列に並んでいた時、
僕ら家族より後に入店してきた黒人兄ちゃんが、
何やら一生懸命に品物を探している。
現地人が日本食材を買いそろえる光景は、
昨今の日本食ブームの影響で別に珍しくもなんともないのだが、
なぜかその兄ちゃんは「買うモノはすでに決まっている」という
オーラをムンムン出しており、その一途さが僕の興味をがっしりつかんだ。
要は、「どのような日本食材が彼をそこまで熱くさせるのか」
非常に気になったわけだ。

彼がたどり着いたのは大型冷蔵庫の前。
そこで彼は、迷うことなくカルピスの原液パックを手にした。
カルピスはヤクルトと並んで、こちらでも市民権を獲得している。
英国にそこまで熱狂的カルピス信者がいるなんて、
日本の本社に教えてあげたいくらいだが、
とにかくその兄ちゃんはカルピス原液2パックを宝物のように
大事そうに抱え、レジの列の最後尾に並んだ。

彼のカルピス熱はそれにとどまらなかった。
会計待ちで後ろに並んだ白人女性に、
そのカルピスの美味さをとくとくと語り出したのである。

少し離れていたので内容までは聞こえなかったが、近くにいた妻によると、
「スピリッツなどで割って英国式カルピスハイを作ったら、
 目の玉が飛び出るほど美味かった」と、
兄ちゃんはカルピスを白人女性に熱く薦めていたらしい。

どんだけ好きなんだカルピスが。支払いを終えた僕たちは、
店を出る前もう一度彼らを見た。
後から来た白人女性の手にもカルピスが神々しく光り輝いていた。