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564 :大人の名無しさん :04/07/26 17:49 ID:l9MABjIK
友達Aにお子さんが産まれました。

その事は久々に友達同士で集まった飲み会で聞かされました。
本当に本当に気の置けない真友と呼べる仲間同士である。
口々に「おめでとう」「おめでとう」を繰り返す僕達。
「ありがとう」「ありがとう」と繰り返すA。

ちょっとだけ間をおいて語るA。
「でもなぁ障害が持ってるんだ」

その言葉でひいてしまっては、
意を決して語ったAに逆に気をつかわせてしまう。
多分その場に居た全員がそう思ったのでしょう。
全員がほぼ同時にバラバラなことを言いました。
「どんな?」「どんな障害?」「アトピー?」「治るの?」e.t.c.

誰もがひかずにダウンタウンの浜ちゃん並のスピードでツッコミというか相づちを入れたのです。
そんな僕達にAはほっとした様子でお子さんの障害について語りだしました。

原因が解明できないとても大きな障害があって、
それが要因になってさらに複数の障害が起こっていて、
そして成長していくウチにさらに新たな障害が起こりうる、
というそんな話でした。

Aの話を聞き終わって、リーダー格のBが言いました。
「その話を人にすると“大変だなぁ”って言われるだろう」
「でもオレは本当に大変な人間におこがましくて大変ですねとは言えない」
「ましてやそれが友達ならなおさら言えない」

ボクを含めた他の連中も全くその通りだ、と言うようなことを口にしました。
「がんばれとしか言えなくて申し訳ないけど、がんばれよ」
と誰かが口にしました。




565 :大人の名無しさん :04/07/26 17:50 ID:l9MABjIK
するとAは、
「違う違う、自分の子供を育てるだけのことだよ、大変だなんて思う親がどこにいるんだ」
「できて当たり前の子育てをがんばれと言うのなら、もちろんがんばるよ」
「そういう意味ではオレは普通の親が普通に子供を育てるよりも、もっともっとたくさんの愛情をこの子に注げるんだよ」
「だから憐れまれるなんてありえない、うらやましがられて当然なんだよ」

僕たちはただただ、「そうだよなぁ」「そうだよなぁ」を繰り返すしかありませんでした。
子供のいない僕はそう言い切れる彼がとてもうらやましくもありました。

お子さんは産まれてからずっと病院だそうで、来月やっと彼と奥さんの待つ家に帰るそうです。
Aの父親としてのカッコ良さにあてられた形で、飲み会は朝まで続きました。
酔っ払って、みんなの話題がループしだした頃からAは
「来月なんだよ、来月。我が家の姫がね、帰ってくるんだよ」と本当にうれしそうに話します。
3度目ぐらいのAのその発言に耐え切れずCが泣き出しました。
「おまえ、ホントかっこいいよ」と言ったまま居酒屋のテーブルに突っ伏しました。
釣られてみんな泣き出して...40前の野郎が数人明け方の居酒屋でなんともはや。
最後まで泣かなかったAもついに涙をみせました。
「お前らが泣くのも無理はない、なんせ俺様の最愛の姫がやっとウチに帰ってくるんだからなぁ」
そう言いながらAは泣きました。
「ありがとうな、俺の世界で一番愛してる娘だからなぁ」
「おれ本当に世界で一番愛してるんだよ、誰が何と言おうとさぁ」

姫の退院の日が終わってAが落ち着いたらまたみんなで集まって飲もうと思います。
何か彼の役に立てるとしたら一緒に飲むしかない野郎どもですから。