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社会心理学に、集団的自尊心という考えがあります。
これは、自分の所属集団を良いものととらえることで、自分も良いものとみなすという心理です。
たとえば、スポーツの大会などで自国の代表が勝ったり、自国の企業が外国で良い業績を挙げたりしたときに、
同国人である自分も良いものであると思うような心理のことです。
自分の価値を、所属集団の価値によって高める心理ですから、
反対に所属集団の価値が低下させられることは、自分の価値を低下させられることでもあります。
したがって、自分の所属集団の価値を低下させようという言動には、反発する心理が生じます。
この傾向は、所属集団への帰属意識が強いほど強くなることが知られています。
また、所属集団とはあまり関係しない自分そのものについての個人的自尊心が低いほど、
集団的自尊心に自分の価値の維持を頼る傾向が強いことも研究によって示されています。
これらのことから、集団に頼らない自分の価値を高く考えることができるようになれば、
それ以前ほどには所属集団への批判は気にならなくなることが考えられます。
また、これらの心理は様々な差別を生じさせる要因と考えられています。
差別をなくすためには、いろいろな対策が考えられていますが、
その1つは、外集団の人々と多く接し、相手をよく知ることです。
そうすれば、外集団全部を好きになるとは限りませんが、
少なくともよく接した相手についてとは差別し合うことが減る可能性がありますし、
外集団を嫌う気持ちも多少は低下する可能性が考えられます。
(たとえば、○○という集団は好きではないが、そのメンバーのAは悪い人ではないと思う、とか)