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転勤になり部屋を探していた
ある高層マンションで、一室だけ、の部屋より安い部屋を見つけた。
不動産屋に訳を聞くと、以前、その部屋若い女が自殺をしたと言う。
私は霊など信じなていないので馬鹿馬鹿しく思い、すぐにその部屋に決めた。
入居後、特に変わったことも起こらず、私は自殺の件などすっかり忘れていた。
半年ほどあったある日、壁の隅に5cm程度の穴が空いているのを見つけた。
興味本位で覗いてみると、穴の向こうに紙切れが落ち得ていた
紙にはかすれたインクで「うしろ」と書かれていた。
後ろを見るとそこには同じように白い壁がある。
その壁を叩いて調べて見ると一カ所だけ音が違う部分があった。
私は壁に穴をあけ、手を入れて中を調べた。
するとまた紙切れが一枚、今度は
「といれ」と書かれていた。
私は左斜め後方のトイレへ向かった。
同じようにトイレを調べると、やはりまた紙切れが
「げんかん」
一瞬視線のような物を感じたが、気にせず玄関へ。
玄関では「おしいれ」と書かれた紙を見つけた。
更に押し入れでは
「ふろ」
風呂では
「だいどころ」
紙を広げる度に、どこからか視線の様なものを感じた。
そしてキッチンの戸棚を調べていると、やはり紙切れが出てきた。今までで一番ボロボロの紙だった。
恐る恐る紙を広げてみると、真っ赤な文字でこう書かれていた
「てんじょう」
翌日、この部屋で二度目の自殺が起こった。