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おれが中学生だった頃に、全校生徒70人くらいのおれの中学校に、
アメリカ出身のマーガレット先生という女性の先生が、
Assistant English Teatherとして赴任したことがあった。
20代後半のブロンド髪の背が高い女性で、よく、女子生徒と一緒にオルガンを弾いていた。
kinkuma0327 2013-02-18 23:37:58

で、ぼくの同級生に、いわゆる「クソガキ」の典型みたいな男子がいて、
そいつは多分、映画かなんかで聞いた「F」で始まる英単語を使ってみたくてたまらなかったんだろう。
オルガンを弾いてるマーガレット先生に向かって、
半分冗談のつもりでその単語を、中指を立てながら口走ったわけです。
kinkuma0327 2013-02-18 23:39:25

すると、マーガレット先生はオルガン弾いていた手を鍵盤に叩きつけて、
聞き取れない言葉を英語で、早口で叫びながら、大声で泣き出した。
大のオトナが、からかわれたくらいで泣き出すなんて思っても見なかったその男子は激しく狼狽し、
ぼくを含め、周囲の人間も某然とその姿を見ているしかなかった。
kinkuma0327 2013-02-18 23:40:12

結局、その日の先生の授業は休講になった。
で、その次の授業の際に、先生は授業を休んだことを生徒に謝ったあとで、
「受け入れられていると思っていたクラスの生徒から、侮蔑の言葉をぶつけられて傷ついた。
あのような言葉を軽々しく口にするような人にはなって欲しくない」と語った。
kinkuma0327 2013-02-18 23:41:05

侮辱や差別の言葉を「ふざけ合い」だの「冗談」だのと正当化することができないのは、
それをぶつけられる人間にしてみれば、それを受け流すことを強要されることが暴力であるからだ。
ネタだから許すべき、というのは甘えである。
自他の境界未分化であるゆえに、無意識のうちに相手に甘えているのだ。
kinkuma0327 2013-02-18 23:42:10

たとえ大人であっても、卑劣な差別や侮辱の言葉を投げつけられたら、我慢することはできないだろう。
泣き崩れてしまったり、声を張り上げてしまっても当然だろう。
彼等が悲しみのあまりに嗚咽したり、怒りのあまりに興奮している姿をあざ笑うような奴ほど卑怯で卑劣な人間はいないだろう。
kinkuma0327 2013-02-18 23:43:04