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わかってもらえないから家出した。もう疲れた。
共働き。基本給は同じくらいで、残業が多いから手取りは私の方が多い。
帰りはいつも私が2時間くらい遅い。なのに家事は全部私。
夕食を作らずに家を出ると、帰宅するなり夫が「メシまだ?」
これに疲れて冷蔵庫に必ず作り置きをするようになった。
掃除も洗濯も私。休日でも全部私。夫はパズドラをしている。もう嫌だ。
嫌だと伝えたら「え~、でも○○ちゃん、テキパキやれるじゃん」。
辛いものは辛いというと「わかった、ごめんね」それでも何も変わらない。
妹を思い出す。妹は小学校高学年の頃から宿題を私にやらせていた。
「おねえちゃん頭いいから宿題教えて!手伝って!お願い~!」
手伝ってといいながら、解き方の説明は聞かず私に全部解かせようとする。
文句を言うと「だっておねえちゃん頭いいじゃ~ん」
私はただ時間をかけているから成績をキープできているだけで、別に賢くも何ともない。
そして中学までは良かったが、高校に入ると私自身の勉強が厳しくなってきた。
そもそも私は、地頭が良くない。特に理系の素養は無く、数Bや物理など授業に追いつくので精一杯だった。
そんな中、いつものように妹に中学の宿題を丸投げされた。
既に諦めることに慣れてしまっていた私は、学校の自習室でやろうと思い、高校に持っていった。
そして教室の机の中に妹の宿題一式を忘れてしまった。
帰り道、自転車をこぎながらそれに気付いた。何かがぷちんと切れた。
私は自転車をどんどん漕ぎ、自宅から3キロ離れたさびれたショッピングセンターの地下にたどりついた。
レンタルビデオ店とゲーセンがあり、ヤンキーっぽい中高生の客がいた。
そこの自販機コーナーのイスとテーブルで、地図帳や資料集を読みながら暇つぶしをした。
夜になると電話やメールがガンガン来たが無視した。更に遅くなると客が減り、怖くなったのでコンビニに移動した。
そこでまたマンガやファッション誌を立ち読みして過ごした。自分のために自分の時間を使えていると感じた。
制服のままうろうろしていたのに、誰からも何も言われなかった。
日付が変わってから家に帰ると、捜索願が出される直前だった。
母に泣かれたので、事情を説明した。妹は部屋で寝ていた。
妹には母から話が伝わったけど、妹はまた宿題を頼もうとしてきた。
妹は私をナメきっており、宿題をやる道具くらいにしか思っていない。何を言っても無駄だと思った。
母に告げ口し、母に怒ってもらった。妹とは疎遠になった。
断るのは面倒くさい。怒るのも悲しむのも面倒くさい。
抱えるタスクの辛さがそれを上回ったとき、感情が溢れでてくるが、周りの人には伝わらない。
家に帰りたくない。また頼られるからだ。とりあえずネットカフェのナイトパックをとったので一晩は帰る気は無い。
明日も一人ですごしたい。自分のために自分の時間を使いたい。
夫からの着信がすごいが、どうせメシ目当てだろう。大人なんだから自分のメシくらい自分でなんとかしろ。
ゴールデンウィークは夫の世話で疲れるばかりだった。最後の一日くらい自由を満喫したい。