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約二百年前…。ヨーロッパのとある貴族の庭では主と従者が行列をなして歩いて
いた…。
しばらく歩いていると1人の従者が主の前に身を投げ出して泣き始めた。
主がどうしたのかと訊くと従者は奇妙な話をした。
「実は昨日…死神に遭いまして…貴様は明日、死ぬ運命なのだ…と告げられてし
まったのです。死ぬのは嫌です…!ですから私はテヘランという街に逃げます。
私に一番足の速い馬を下さいっ!」
哀れに思った主はすぐに馬を与え従者をテヘランへと旅立たせた。
その夜、主のもとに死神がやってきた。
「貴様が従者が言った死神か!なぜ我が従者を驚かすのだ!」
主が荒ぶるのに対し死神は静かに告げた。
「驚いたのはこちらですよ。私は今夜あの従者とテヘランで遭遇するはずになっ
ているのに従者自ら逃げてきた…。まぁ、手間が省けてよろしいのですがね…。」
死神は苦笑いをして霧のように消えた。
主は最初は何が何なのか分からないでいたが、後に恐ろしいことに気付いた…。