131 名前:夕凪の街1 2009/06/14(日) 20:35:40
舞台は原爆の投下された後、復興を始めた広島。
主人公A(女)は被爆者で、事務の仕事をしている。
姉は原爆投下後にしばらくして亡くなり、弟は疎開先で養子となった。今は母とボロ家で二人暮らし。
Aは、原爆投下後数日もすると死体の山を平気で歩き、彼等の草履を取って履くようになっていた。
そんな自分にとって、職場近くにある洋品店の白いワンピースは
心ひかれながらも不似合いな物だと、ただ見つめるだけの生活を送っていた。
132 名前:夕凪の街2 2009/06/14(日) 20:36:48
一緒に働いているBに、(本っっ当に)微かな恋心を抱きつつ過ごしているA。
BはAに草履をプレゼント(Aの母は趣味で草履を作ってる)したりして、ほのぼのした関係を築いていた。
ある日、ある人のプレゼントを選ぶ為に店に付き合って欲しいと言ったBに
複雑な気持ちを感じながら、例の洋品店へ。
133 名前:夕凪の街3 2009/06/14(日) 20:37:49
フラれても涙が拭けると、ハンカチを選んだAに、
Bは突き返さないよな?とそのハンカチをプレゼントする。
抱き締められた瞬間、原爆投下直後の光景を思い出すA。
自分には不似合いな幸せだと思い、Aは思わずBの腕から逃げ出してしまう。
翌日、背中を向けたまま謝るBに、Aは、被爆してその中を生き延びた自分が、
このまま生きていていいと言って欲しいと言い、Bはそれを受け入れる。
自分を支配していた色々な考えが一気に抜け落ちたのを感じたその日から、Aの体から力が抜けていった。
134 名前:夕凪の街4(ラスト) 2009/06/14(日) 20:38:57
疲れのせいだと思っていたが、次第に目が見えなくなり、吐き気とともに血の塊が喉を通過するようになる。
父親にも似た優しい手を握り、もうBの手か確認することもできないまま、
原爆を投下した人はちゃんと、また一人殺したと喜んでくれているだろうかと思う。
136 名前:本当にあった怖い名無し 2009/06/14(日) 20:56:37
友達が被爆三世だ。
原爆が過去のものだと思いこんでいたから、結構ショックだった。
知らないってことは良くないことだな。