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801 :774RR:2013/10/17(木) 21:13:42.15 ID:ZCylTIMV
俺が消防の頃だから、もう30年くらい前の話
近所に当時50半ばくらいの塗装職人のおっさんが住んでいたんだが、
普段は大人しいが酒が入ると人格変わるタイプで、あちこちでトラブルを起こす厄介者だった
そのおっさんのもう一つの趣味がバイクで、休日の朝早く起きると、
バイク(俺の記憶が正しければ、ノートンのコマンドー850)で、
傍迷惑な酔っ払いとは別人のように颯爽と出かけて行く姿を見る事が出来た
大人達から言われていた事もあり、そのおっさんには恐いイメージしかなかったのだが、
ある日自宅の庭で楽しそうにメンテをしているおっさんと目が合い、思わず
「どうしてバイクに乗ってるんですか?」と質問してしまった
おっさんはこちらを一瞬ジロッと睨みつけたあと、
「決まってんだろ、いつか乗れなくなるからだよ」とぶっきらぼうに一言だけ答えてくれた
その後19の年に地元を離れて、25で初めて里帰りした時、
もうおっさんはいなかった(近所の誰にも何も告げず、突然引っ越して行ったらしい)
あれから30年、おっさんの「いつか」はどのようにやって来たのだろう
年を経るごとに、あのおっさんの一言が耳にこびりついて離れない