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514 :世界@名無史さん:2014/04/09(水) 23:47:29.90 0
あるところに、お釈迦様が多くの人たちから尊敬される姿を見て、ひがんでいる男がいた。
「どうして、あんな男がみんなの尊敬を集めるのだ。いまいましい」
男はそう言いながら、お釈迦様をギャフンと言わせるための作戦を練っていた。

ある日、その男は、お釈迦様が毎日、同じ道のりを散歩に出かけていることを知った。
そこで、男は散歩のルートで待ち伏せして、群集の中で口汚くお釈迦さまを罵ってやることにした。
「お釈迦の野郎、きっと、俺に悪口を言われたら、汚い言葉で言い返してくるだろう。
その様子を人々が見たら、あいつの人気なんて、アッという間に崩れるに違いない」

そして、その日が来た。
男は、お釈迦さまの前に立ちはだかって、酷い言葉を投げかけた。
お釈迦さまは、ただ黙って、その男の言葉を聞いておられた。

弟子たちは悔しい気持ちで、
「あんなひどいことを言わせておいていいのですか?」
とお釈迦さまに尋ねた。

それでも、お釈迦さまは一言も言い返すことなく、黙ってその男の悪態を聞いていた。

男は、一方的にお釈迦さまの悪口を言い続けて疲れたのか、しばらく後、その場にへたりこんでしまった。
どんな悪口を言っても、お釈迦さまは一言も言い返さないので、なんだか虚しくなってしまったのだ。

その様子を見て、お釈迦さまは、静かにその男に尋ねた。
「もし他人に贈り物をしようとして、その相手が受け取らなかった時、その贈り物は一体誰のものだろうか?」
こう聞かれた男は、突っぱねるように言った。
「そりゃ、言うまでもない。相手が受け取らなかったら贈ろうとした者のものだろう。わかりきったことを聞くな!」
男はそう答えてから直ぐに、
「あっ」
と気が付きました。
お釈迦さまは静かにこう続けられた。
「そうだよ。今、あなたは 私のことを酷く罵った。でも、私はその罵りを少しも受け取らなかった。
だから、あなたが言ったことは全て、あなたが受け取ることになるんだよ」