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97 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/09/13(金) 01:30:58.24 ID:h0RdJRX0
島津家中の肥後盛秀という人物が、ある日狩りをしていた。島津家の狩場で。

そこに島津義久がやってきた。
「やっべ、逃げなきゃ!」
盛秀は慌てて逃げ出したが、そのときに笠を狩場に落としてしまった。
しかもその笠にはご丁寧に「肥後権之丞盛秀」と自分の名前が書かれていた。
戻って笠を拾うわけにも行かず、盛秀は隠れて見守るしかなかった。

そして義久は笠を拾い上げ。笠の内にある名前を見た。
「ヤヴァイ見つかった!殺される。間違いなく俺は殺されるガクガクブルブル」

どうしたことか笠の名前を見るや義久は微笑し、筆を取り笠の名前の部分を墨で消した。
そして何事も無かったかのように狩りを始めたのである。

こうして盛秀は命拾いし、以後盛秀は一層忠勤に励むようになったという。


慶長16年(1611年)、盛秀は義久の死に殉じた。