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19XX年、アジアからとある芸能人Aが初来日した
インターネットが普及する前の時代でも、日本は治安がいい、清潔だといった話は聞いていた
親日家でもあるAはそんな日本への滞在を楽しみにしていた
ホテルのチェックインをすませ、さっそく日本の街並みを堪能したい、
日本の庶民の暮らしをこの目で見てみたい、そう思ったAはあてもなく近くを散策することにした
商店街、ビジネス街、飲食店街、、、日本語が読めなくとも経済大国日本のパワーは伝わったようだ
「日本人はすごい!勤勉だ!」
ふとAは一件の建物に目がとまった
なにやら活気のある声が飛び交い、その喧騒が外にも伝わってくる
どうやら立ち入り禁止ではなさそうなので一礼して中に入ることに
Aが見たその現場はベアリング工場のようだった
日本の真面目な労働者が機械を操作し、みな黙々と製造に集中している
外国人のAが入ってきてもせいぜいチラリと見るだけ
さすがmade in Japan、世界最高品質のベアリングはこういう環境で作られるのかと最初はそう思った
ところがよく見てみると、同じ工員でも技能に大きな差があることに気付く
大量のベアリング玉を製造するプロがいる一方で、同じ機械を操作しても全然作れない者がいる
勤勉な日本人でもやはり個人差はあるのかな、とAは思った
あとで分かったことだが、Aが見学したその建物はベアリング工場ではなくパチンコ屋だった