73 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・03/04/08 04:26
中年のタクシードライバーがいた。
タクシー業界では最近こんな
噂が流行っていた。「○○墓地付近で手を上げてる赤い服装の女を乗せてはいけない」
その中年のタクシードライバーは「幽霊ってオチだろ?幽霊でも運賃払ってくれるん
っだったら別にいいんじゃない?」
ある夜のこと、中年のタクシードライバーはその日もたいして客を拾えず、「あ〜これじゃあ給料がなあ・・」と
ボヤきながらいつものように○○墓地前を通りかかった。
(当然、赤服の女がいるわけで・・スマソ・・・)
と、その時!前方で人が手をあげているではないか。「お?お客さんか」とその人がいる場所へ車を走らせたところ
なんと赤い服装の女性が手をあげているではないか。「さっそくおでましかい・・」と思いつつも客が手を上げているのだから仕方なしに乗せることとした。
女は血の気もあり霊や物の怪の類には見えなかった。
中年ドライバーは「こんな遅くにこんなとこで何してらしたんだい?」
女「最終のバスに乗り遅れてしまって・・歩いて帰ろうかと思ったのだけれども途中で疲れちゃって・・」 と。
中年ドライバーはその時ふと思った。(このへんってバス路線あったかなあ)と。
「・・・最近妙な噂を聞きましてね、ここらの墓地付近で赤い服装の女性を乗せるといつのまにかフっと突然消えて
しまうって噂なんですがね、まさかお客さんは幽霊じゃないですよね?」
女はクスクスと笑いながら「まさかそんなぁ。幽霊だったらタクシーなんて使わないでしょ」
タクシードライバー「ハッハッハ!そうですよねえ!まあこんな噂はタクシー業界ではどこにでもあるんです」
女「クスクス・・・」
タクシードライバー「おっとっと、目的地を聞いてませんでしたな。」
女「このまま真っ直ぐの××番地付近なんですが・・・」
タクシードライバー「わかりやした!ところでお客さんはずいぶんと派手な色のコートですなあ!
手を上げてなくてもす〜ぐ気づいてしまいやしたよ!」
女「クスクス、彼氏が赤が好きなんですよ・・」
道中、これといった不自然な事はなく、車は「目的地」へと向かっていった。
しかしタクシードライバーはルームミラーにどうしても目をやることができなかった。
ただなんとなく左上の視界に「赤い物体」が写っている程度で、(たのむから消えたりしないでね・・・)
と心の中でつぶやいたりしていたが、正直なところはビビっていたのだ。
タクシードライバー「お客さん、そろそろ着きまっせ〜」
女「そうですか・・じゃあもう少し行ったところを右折してください。そしたらすぐ我が家がありますので
家の前までお願いします」
車は家の前に到着した。
タクシードライバー「到着です。え〜と5260円のところ5千円におまけしちゃう!」
女「え?いいんですか?ありがとうございます」
女が財布をバッグから取り出した。
女「あっ!ごめんなさい運転手さん・・今手持ち足りなくて・・・家から持ってきますので待ってていただけます?」
タクシードライバー「はいはい。」
女が車から降り家へと入っていった。
タクシードライバーは正直ホッとしていた。(幽霊じゃなくてよかったよホント・・・)
女が家に入ってから10分が過ぎた。
タクシードライバー(遅いなあ・・・タダ乗りは勘弁してくれよ・・)
2本目のタバコを吸い終えたところで、タクシードライバーはその女の家へ自ら出向くことにした。
ピンポーン・・・チャイムを鳴らす
タクシードライバー「お客さーん!まだですか〜〜?」
・・・・・・・・・・・・・・
反応がない。
2回目のチャイム ピンポーン・・・
タクシードライバー「お客さーん!!タダ乗りは駄目ですよ〜〜〜!!」
」
ガチャ・・ドアが開いた
「なんです?こんな夜中に・・・」
出てきたのは先ほどの赤い服装の女性ではなく、男だった。
タクシードライバー「え?いや、今さっき女性を乗せてましてね、手持ちが足りないとかでここの家に取りに行ったんですが・・・
ああ、わたくしタクシーの運転手です」
男「うちに女なんていないですが・・・
・・・あ!今女っていいました?まさか赤の服装でしたか!?」
男の様子が変わる。
タクシードライバー「ええ、赤いコートだったような・・彼氏さんが赤が好きだとかで・・」
男「!!!そ、それは・・たしかに俺の彼女でした!」
タクシードライバー「えっ!?・・・でした??というと?」
男「・・・ええ、それが・・数日前・・・事故で・・昨日・・息を引き取りました・・・うぅ」
タクシードライバーはその時あの噂を思い出した。
タクシードライバー「そ、そそそそそうですか!あ、ああああああの世の人からはお金なんて取れません!
わかりましたわかりました・・」
背筋が寒くなったタクシードライバーは足早に帰っていった。
タクシーはすごい速さで去っていった。
男が家に入ると、赤い服装の女が居間にいた。
男「フフ、うまく追っ払えたよ」
女「ありがと。またタダ乗りしちゃったw」
男「おまえってやつは・・・つくづくワルだな・・・ププ あの運転手の顔といったら・・・
あーっはっは!!」 女「アッハッハ!つ〜かこれ思いついたのアンタでしょや〜〜」
しばらくして女がミスを犯したことに気がついた。
女「やっばあ・・・バッグ車に忘れてきちゃったよ・・」
男「おいおい・・・お前財布の中けっこう入ってるんだろが・・」
女「どうしよう・・・」 男「あ〜あ・・正直にタクシー会社に電話して謝るしかないな・・・」
女「ごめん〜・・たしかあのタクシーは△△タクシーだったかな。運転手さんの名前は・・・たしか■■さん」
男が△△タクシー会社に電話をかけた。
男「もしもし、実はバッグをお宅の■■さんの車の中に(中略)」
電話の声「え?・・■■運転手は一昨日大型車との事故で亡くなっておりますが・・・
何かのイタズラですか??」
男「え!?いや先ほどたしかに家まで送っていただいたんですが・・」
と、その刹那!
ピンポーン・・・
男&女「!!!」 女「だ、誰かな・・・」 男「ま、まさか・・」
女が恐る恐るインターホンの受話器を手にとると・・・
受話器からの声「・・・あのぉ〜〜〜、バッグを忘れていたみたいなので届けに参りました〜〜〜」