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姉妹ともども小学生の頃の思い出です。

当時住んでた家の近くには、長さ100m以上の坂になった直線道路がありました。

ある日、姉と二人でその坂道を登って家に帰る途中、上のほうから自転車に乗った小学校低学年くらいの男の子が、真正面からもの凄いスピードで走り降りてきました。
ブレーキが効かないのか、予想以上のスピードに驚いてパニックでも起こしたのか、男の子は顔を引きつらせて泣いていました。
とっさに私は道端に寄ってしまいましたが、姉は逃げませんでした。

「おねえちゃん!」

と私が呼ぶのを無視して、当方に迎撃の用意ありとばかりに無言で構えました。
数秒後、姉と自転車少年は正面衝突。



姉は吹っ飛び、自転車は止まりました。
男の子は転んでどこかをぶつけたようでした。
そして、姉と私で泣きじゃくる男の子からなんとかその子の自宅を聞き出し、自転車と一緒に家まで送り、家にいたその子の母親に事情を話しました。
男の子の家から何の連絡も無かったところを見ると、男の子の怪我は酷いものではなかったようで安心しました。
姉は軽い打ち身程度でした。

後で姉にどうしてあの時避けなかったのかと聞くと、

「どうにもブレーキかけれる状態じゃなかったみたいだし、
 あのまま行ってたら危なかったよ。義を見てせざるは勇なきなりだよ」

との答えでした。
確かにその坂の終わりは緩いカーブになっていて、運がよければ曲がりきれる
かもしれないけれど、そうでなければ惨事になっていました。
まだ坂の途中であのスピードでしたから、さらに加速がついた状態でカーブに突っ込んだらと思うとゾッとします。

その後、姉は別件で車に跳ねられたりもしましたが、今でも元気にやってます。