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国内初の尊厳死執行、植物状態の77歳女性患者
(聯合ニュース 2009/06/23)   

 延世大学セブランス病院は23日午前10時21分、国内で初めて延命治療を中断する形での尊厳死を執行した。

 患者の77歳の女性が植物状態になってから1年4カ月。裁判所が昨年11月28日の第1審で国内で初めて、無意味な延命治療中断の要請を受け入れてから7カ月余りとなる。

 集中治療室で治療を受けていた患者は、同日午前9時30分ごろ呼吸器内科の個室に移された。家族らが見守るなか、主治医が10時21分、人工呼吸器を外した。すべての過程は非公開で進められた。

 現時点で患者の死亡は確認されていない。医療陣は患者の自発呼吸を細密に観察し、完全に呼吸が止まったと判断されれば死亡を宣告する方針だ。

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(略)病院側が延命治療を中止する決定を下したのを受け、キムさんが集中治療室から一般病棟へ移されたのは、この日朝8時54分のことだった。家族や医師団、尊厳死を認める1審判決を下した裁判官などが見守る中、臨終の祈りが始まった。

 「お母さん、もう苦しまないで…。天国でお父さんにも会って…」。家族がむせび泣く中、午前10時21分、主治医のパク・ムソク教授が、キムさんの口と鼻に取り付けられていた人工呼吸器のホースを取り外し、電源を切った。

 キムさんの首が横へ動き、両目から涙が溢れ、ポロポロと流れ出した。あたかも「悲しみの涙」を流しているかのように見えた。その後、キムさんはやや不規則な呼吸を続けていたが、しばらくして呼吸は安定し始めた。人工呼吸器による呼吸よりは浅いが、1分間に約18回という正常な呼吸だった。

 この日夜10時現在、キムさんの最高血圧は100mmHg(水銀柱ミリメートル)、最低血圧は80㎜Hg程度という正常値を保っていた。これは以前と同じ値で、自発呼吸でも体にある程度の量の酸素が送り込まれていることを意味する。

 パク教授は「脳幹の呼吸中枢機能(呼吸を自動的に調整する機能)が部分的に残っていたためではないかと考えられる。1年以上にわたって人工呼吸器による延命治療を受けていたため、この機能が維持され、体が浅い呼吸に適応し、生体反応を維持できたようだ」と話した。

 健康な人が1回呼吸する際、肺には約500㏄の空気が供給される。だが、キムさんは呼吸力が弱いため、1回の呼吸で肺に供給される空気の量は200-300㏄程度となっている。これは1年4カ月も植物状態にあったため、呼吸に欠かせない肋骨の周りの筋肉や横隔膜が弱くなったことに起因する。(略)

 延世大医療院の朴昌一院長は「今後どうなるかは誰も予測できないが、少なくとも現在、死が迫っている段階ではない。医師としての経験から言えば、人間は極限の状態でも生命の火を燃やし続けようとする本能的な要素を持っている」と話す。

 医師団はキムさんの容体が悪化しても、強心剤の投与、心肺蘇生術といった延命治療は行わず、自然な死を迎えるようにする方針だ。


24日昼現在も存命中のようです。