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DQN家出少年だった頃の話
秋に家出して公園で野宿してたけど、寒さが厳しくなってきたから
ボロボロの空き家に不法侵入することにした。
夜。既にドアノブごと壊されていた勝手口から入った。
暗がりをジッポーの火の明かりで家の中を見て回った。
どの部屋も家具がひっくり返されて泥だらけだった。
落胆してたら家の真ん中に扉が見つかった。
押入れの扉かと開けると「ドドドド!」という音と供に
中から黒い塊が出て俺の脇をすり抜けて行った。
黒い塊はデカイ犬だったことにし扉の中を見たらまた扉があった。
その扉は重くなかなか開かなかったが、思いっきり押すとやっと開いた。
扉の裏にボーリングの玉を二つ入れたバッグがあった。
重い原因はこれか。
そこは日本間で仏壇があった。埃だらけだったけど荒らされては無かった。
ボーリングの玉の事が気になったが、この部屋で寝ることにした。
寝る前にトイレ(和式)に行き鍵が壊れてたが用を足してると、
家の中を歩き回る足音がした。
足音がトイレに近づいてきてトイレの前で止まった。
そして戸がゆっくり開けられた。
振り向くと、目を見開いて口をあんぐり開けた
白髪ボサボサで浴衣を着た老婆が立っていた。
俺は尻丸出しで大便プラプラさせながら必死に
「し、閉めて!お婆ちゃん、お願いだから閉めて~!」と言った。
すると老婆は「ああああああ~」と呻き戸を閉めた。
俺は用を足し、恥ずかしさと恐怖を堪え戸を開けたが誰も居なかった。
足音もしない、家中探したが老婆は居なかった。
徘徊老人が来ただけと思うことにしてその日は寝た。
2週間程何事も無く過ごしてたが、ある日の
玄関の開く音、人が入ってくる足音と話声が聞こえた。
話声の内容から、不動産屋と解体業者だと解った、
俺は押入れに隠れて息を殺してた。
「〇〇さん、ここ変な作りですねぇ扉開けたら扉があるw」
と別の声が「あ、そこは」と言ったが扉は開けらた。
「うわあああああああ!!」という叫び声の次に
「おわああ!」という叫び声が聞こえた。
ドタバタと走る音と玄関と玄関の鍵の閉まる音が聞こえ、
外から「出た!」「幽霊が出た!」「そうか見たか」
「ま明日重機持ってきて二日でバラすから」と聞こえた。
恐る恐る襖を開けたが何も居なかった。
夜になり「お世話になりました。」と言って、空き家を出た。