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「先生は、頭も良くて、運動も音楽も出来るのに、
どうしてこの学校に来る前に、教職員、再教育センターなんかにいたんですか?
なんか、前の学校で受け持ったクラスの子を、
ボコボコにしたって聞いたんですけど、本当なんですか?」)
「・・・本当よ。」
「何でそんなことをしたんですか?」)
「その子が私にこう言ったからよ。なぜ人を殺しちゃいけないんだって。
その子は、頭も良くて、運動も出来て、体も大きかったから、クラス中に恐れられていたの。
事実その子のターゲットになった子は次々と苛められて、自殺未遂をする子までいた。
でもその子は反省もせず、こう言ったの。なぜ、人を殺してはいけないんですか。
そう質問すれば、大人がちゃんと答えられないと知っていたのね、彼は。
だから私は、彼に教えたの。他人の痛みを知れと。みんな、自分と同じ生身の人間なんだと。
どんな人にも、あなたの知らない、素晴らしい人生があるんだと。
一人一人の人間の持つ家族や、愛や、夢や、希望や、思い出や、
友情を奪う権利は誰にもありません。
残される遺族の、苦しみや、痛みや、悲しみを与える権利も誰にもありません。
だから人を殺しちゃいけないんです!
あなた達も、過ちを犯すかもしれないから、肝に銘じておくことね。
犯罪を犯した人間は、必ず捕まります。逃げることが出来ても、一生その呵責に苦しみます。
周囲の人間からは見放されます。死ぬまで孤独です。
もういいことは一つもありません。 二度と幸せになんかなれません!」