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仮に。仮にの話だ。
どこか架空の国があったとする。その国の中央政府が核爆弾を密造し、
国内のどこかの地域を理由もなく秘密裏に壊滅させようとしていたとする。
それに気づいたその国の公務員は、そんなことはやめろ、
と上申するが誰も聞き入れてくれない。
このままだと本当にその地域は壊滅されてしまう。
彼は愛国者であり、平和主義者であった。

彼にはその悪行を正攻法で止める手立てはなかった。
唯一できたのが、その機密文書を全世界に発信し、
国際社会の審判を問うということであった。

かくして政府の計画は頓挫し、彼は国家転覆を謀った罪で処刑された。

果たして、本当の悪は誰にあるのであろうか。
彼を裁くことによって、社会がより良い方向に動くのであろうか。
なぜ彼は自分が裁かれることをわかった上で、国家機密を漏らしたのであろうか。