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爆発的なヒットとなったSMAPの『世界に一つだけの花』。
その作詞・作曲・編曲を担当したのは、槇原敬之。
覚せい剤事件での謹慎中に、住職との対話から歌詞を着想したといわ
れています。
内容には、あらゆる存在に価値を認める「草木国土悉皆成仏」の如来
蔵思想が投影されているそうです。
そうした神々しい歌詞を考えた槇原ですが、大竹まことに「あいつは
かばに似てる」などと失礼なことを言われたり、ゲイであることが知
れ渡ったりしてしまいました。
それによって、芸能人としての価値は下がらないものの、世間体、特
にスポンサー受けは悪くなります。
さらに、『世界に一つだけの花』の振り付けを担当したのは、KAB
Aちゃんです。
彼も言わずと知れたゲイ。
2人がゲイでカバ、並びに覚せい剤と、世間的には問題があるという
ことで、スポンサーが難色を示したのです。
しかし、2人とある意味共通点のあるジャニーさんが八方手を回し、
何とかリリースすることができました。
アルバム『SMAP 015/Drink! Smap!』の収録曲の一つとして。
そして、このハードルが高かっただけに魂のこもった作品は、アルバ
ムの収録曲の一つではおさまりませんでした。
シングルリリースの要望が強く寄せられ、そういう方向で検討が始ま
りました。
しかし、またここで問題が起こります。
アルバムの収録曲ということでリリースを許可したスポンサーが断固
として反対したのです。
しかも今度は、曲のスポンサーだけではなく、SMAPのメンバーが
出演しているCMのスポンサーからも反対の声があがったのです。
皆、自社の商品価値を下げたくないというのがその理由です。
「アルバムは最大限の譲歩ですよ。シングルまでは聞いていません。
無理です」
さすがに今回は、ジャニーさんもお手上げという感じでした。
槇原・KABAちゃんももうダメか、と思ったとき、反旗を翻した男
がいました。
木村拓哉です。
彼は、言いました。
「俺が何とかする」
・・・どういう結果になったか、それは皆さんのご存知の通りです。
『世界に一つだけの花』は爆発的なヒット。
CDジャケットには、SMAPもしくは各メンバーが出演するCMの
すべての企業の看板が描かれています。
そう、木村拓哉は、このジャケットにすべての企業の看板を載せてし
まうという前代未聞のアイデアを考え出し、すべての企業に直訴して
いたのです。
「ジャケットに看板を載せさせていただきます!リリースさせてくだ
さい!絶対に損はさせません!」
そうして、彼の熱意とアイデアにすべての企業がリリースを許可しま
した。