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♪おおブレネリ あなたの おうちはどこ~
要するにブレネリちゃんは遊牧民なのでしょうね。
羊をつれて遥か故郷を遠く離れて遊牧する。
羊の遊牧がどれほど長い距離を移動する必要があるのかどうか
詳しくは知りませんが、遥かヨーロッパ中の草原を股にかけるような
長~い旅路をゆくのでしょう。
でなきゃ「スイス」と聞いてヤッホヤッホ言い出す前に
「さっさとスイスに帰れよ!」ってことになります。
おそらく、私の想像によるこの歌のシチュエーション。
スイスのお隣、草原の広がる南仏あたりで
羊を多数つれた怪しげな不法入国者を警察当局が発見。
ビザもパスポートも持っていないどころか
いきなりヤッホヤッホ歌い出すなど、かなり挙動が不審であり
薬物使用の疑いがあるので、すぐさま尋問を開始する。
警官:
で?おじょうちゃん。きみ、おうちはどこなの?
ブレネリ:
スイスよ。
♪やぁ~っ ほぉ~っ ほいっとにゃんにゃんにゃ~ん…
警官:
わかった。だまれ。落ち着け。
で?職業は?
ブレネリ:
羊飼いよ。狼さんがこわいのぉ~
いやぁ~っ ひょぉ~ぅぃ ほぅぃっっとじゃんじゃかじゃ~ん…
警官:
わかった。だまれ。頼むから落ち着け。
……
こういう不毛な会話が
ヨーロッパの結構あちこちで行われたのかもしれません。
で、羊を遊牧させると
このように“魂ごと放浪しちゃってる”遊牧民も
一緒に国外に出すことになり
これはものすごく恥ずかしいことになるため
遊牧から、牧場での牧畜へと、移行したのでしょう。
とくに牧羊の盛んなイギリスで始まった
かの有名な“囲い込み運動”は
牧草地を囲い込んで私有地化するだけではなく
遊牧民を囲い込んで他国に出さないというところに
真の意味があったのかもしれません。
イギリスの市民革命、産業革命と
密接不可分の「囲い込み運動(エンクロージャー)」。
その引きがねとなったのは、なんと、破天荒な遊牧民、おおブレネリ。
恐るべし、ブレネリちゃん。