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944 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/07/03(金) 23:50:23 ID:PdHsyG79
大久保彦左衞門は戦国の男であるがために、新しい時代に馴染めなかった。
そんな彼にある者が忠告した。

「大久保殿、もう槍を振り回す時代は終わったんだよ。これからは筆の時代さ。
老中の連中はあなたよりも若い奴ばかりだが、挨拶や付け届けをするべきだよ。」

「なんと、今はあのガキどもにおべっかを使わないと出世できんのかね?」

「嫌な話だがね。みんな我慢しながらへーこらしてるんだよ。」

「お前もおべんちゃらで出世したのかね?」

「全部じゃないがね。半分はおべっかさ。」

「ふむ、ではわしも早速おべっかしてこようかの。」

そして老中宅の門前にやってきた彦左衞門は、

「やあ、○○殿!実は○○に、出世するためにはあんたらに心にもない
お世辞を言わないといかん、と教えられてな!そういうわけで、これっぽっちも
思っちゃいないお世辞を言いに来たのだよ!出世の件、よろしく頼むよ!」

と大声で怒鳴ったのだった。しかも彦左衞門はご丁寧にも、老中全部の家で
これをやったのだから、忠告した男はご愁傷様である。