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「婚学」とは、九州大学の1年生対象の「少人数セミナー」として開講されている授業である。
「結婚、恋愛、出産、子育てにフォーカスし、日本ではじめての『婚学』授業」と銘打たれ、商標登録されている。
2012年4月から開講されており、当初の20人の定員に100人の履修希望者が殺到するという人気授業だという。
「婚学」はどのような内容の授業なのだろうか?
ネット上で公開されている九州大学シラバス上の、2013年前期分の授業の概要の記述を見てみよう。
授業概要では、日本では少子化が進んでいるという統計を挙げつつ、
出生率の低下を「晩婚化と未婚化の進展によるもの」と位置づけ、
「離婚率、できちゃった婚率も高まっている」とした上で、以下のような記述が続く。
これからの未来を担う若者には
ステキな恋愛をし、ステキな結婚をし、
ステキな家庭を作るための力が求められている。
婚活しなくてもいいようなステキな大人になるための婚学が必要になっている。
大学では教えてくれない大学生にとって必要なこと、
大学生のうちにしておくべきこと、
大学生にしかできないことを一緒に考えます。
11月に「婚学」がネット上で注目された際、もっとも注目を浴び、炎上した佐藤氏のブログ記事が、
婚学の授業の初日の展開について紹介した「残酷な婚学」という記事だった。
この記事によれば、「婚学」の授業は、男女の人数が半々ではなく、10人男子学生が多いのだという。
この、必ず彼らが余るという状況において、男女ペアをつくるというワークを学生たちに行わせる。
そしてペアができなかった人に感想を言わせ、「社会は残酷」だと感じさせ、
「恥ずかしいし、みじめで、死にたくなる思い」をさせる。
そうすることで、恥ずかしさを超え、積極的になり、異性にペアになるべく声をかけることもできるようになる。
それこそが成長なのだと佐藤氏は主張する。
これが、学生へのハラスメントではないかという批判を浴びた。
そもそも必ず余る男子学生がでる状況にもかかわらず、男女ペアを作れなかったら「みじめ」という位置づけとなってしまう。
また、明らかに異性愛のカップルのみを想定したワークであり、
そこには多様なセクシュアリティやパートナーシップのあり方という視点はない。
あくまでも念頭にあるのは異性愛のカップルとしての恋愛から法律婚への流れなのだろう。
そのゴールにむけて、いかに異性とのコミュニケーションスキルを磨けるかを学ばせるのが婚学、ということだ。