5 名前:1/2[sage] 投稿日:2011/09/18(日) 20:31:46.33 ID:e89RMUG8
ある日、真田信之のもとに来客があり、信之が客間で客を応接している間に、控えの間に料理が用意された。料理の配膳が終り、あとは信之の合図を待つばかりとなった時、ひとりの小姓が小壷に入ったものに目をつけた。
「オレの大好きな、苦うるか(鮎のワタの塩辛)があるじゃないか。・・・オホン、ちょ、ちょっとだけなら・・・」
好物を前にガマンできなくなった小姓は、壷のフタを開けてうるかを一つつまみ、少しだけかじった
・・・つもりだったが、まだ良く漬かっていなかったのか、食いちぎることが出来なかった。
ガ ラ ッ
「おーい、そろそろ良いぞ、料理を運んで・・・・・・(怒)」
「む~~~っ!!」←まだ食いちぎれない
壷を抱えて固まる小姓を前に、信之は脇差を抜き放った。
「ほ、ほの~っ!ほゆるひほ―――!!(と、殿ーっ!お許しを―――!!)」
信之の脇差が、一閃した。
と、同時に、うるかが壷の口から真っ二つに斬り放された。半分になったうるかを呑み込んだ小姓は、平伏した。
「あわて者め。これはな、こうやって切り整え、食べるものだ。」
そう言って信之は、何事も無かったかのように客間に戻って行った。
コメント一覧
懐が広い
壺からつまみ出されて小姓の口の中にあるんじゃないの?
壺に落ちたんだよ
餅がミョイーンと伸びる感じで、端をつまんで持ち上げて咥えたものの
噛み千切る事が出来ず 口-うるか-壺て感じの一繋ぎになってたんじゃないかな
実際には伸びるというより長い紐状でズルズルと引っ張り上げられてたんだろうけど
麺すすってるような状態で、その中間をサパっと斬ったんだろう