403 ① 2019/08/02(金) 14:13:52.51ID:Z0HaIQ/P0
明らかに「今日がキャンプデビューです」とパッと見てすぐわかる3人家族が
広々してるサイトの中で何故かウチのテントから1メートルも離れてない場所にテントを張った。
というよりテントしか持ってこなかった(テントだけでいいと思ってた)っぽくて
テント以外のモノは花柄の掛け布団以外何も見当たらなかったので嫌な予感はしていた。
この家族のお父さん、どうも初キャンプで脳内に妙なアドレナリンが放出されてたらしく
「ほ~ら、こんなに空気っておいしいんだぞ」とか
「虫を捕まえて標本箱を作ろう」とかやけに元気がいい。
そんなわざとらしい発言ばっかりのお父さんの言動を影で笑いつつ、
次第に陽が落ちてきたので焚火の準備をしたり食材を切ったりしてたら
その家族がやけにジーっとこちらの様子を見ている。
「そうか…ご飯を作るにはああいうセットが必要なんだ…」ボソっとつぶやくお父さん。
404 ② 2019/08/02(金) 14:14:38.52ID:Z0HaIQ/P0
結局、クルマで弁当を買いに行ったようだったんだが、悲劇はそこから始まった。
その家族が弁当を買いに行ってる間にかなり大粒の雨が勢いよく降り出してきた。
ウチは幸い木の下にタープとテントを張ってたおかげでその雨もしのげてたんだが、
ホムセンで3,000円くらいで買ったと思われる隣のテントはその雨をモロに受けていた。
「テントずらしておいてあげたほうがいいだろうか?」と思ったその時にその家族が帰ってきた。
405 3 2019/08/02(金) 14:15:30.73ID:Z0HaIQ/P0
「あああああテントがズブ濡れだぁ」大慌てのお父さん。
「中までビシャビシャだよ、これじゃ寝れない。お布団が…」
お母さんはテントの中から濡れてペシャンコになった大きな1枚の掛け布団を取り出して嘆いた。
傘も無く、3人ぶんの弁当を持ったまま哀しげに立ってる子供。
もう放っておけないと思ったので「あの…良かったらこちらに一度避難しませんか?」と声をかけたら、
「お世話になろう」と力なくお父さんが子供の手を引きながら呟き、ウチのタープに入ろうとしていた。
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