コピペ運動会

会社「安く作るには短納期だよ！時間かけられないよ！時は金なりなんだから！」

会社「ほら急いで急いで！時間かかるとコストもかかっちゃうよ！」

作業員「あ...」
会社「不良が出たよ！何で？何で？何で不良が出たの？忙しいのは言い訳にならないよ！」

会社「短納期で忙しいのは分かるけど品質も第一に考えてね！しっかり丁寧に作ってね！チェックもしっかりして！もう不良が出ないようにチェックシート作ったよ！一つずつチェックシートにチェックしながら作って！」

作業員「チェックシートめんどい...」
会社「ほら急いで！短納期だよ！不良に気を付けてね！チェックはしっかりね！」

会社「他社に勝つために原価低減するよ！だからもっともっと大量に作らないと利益でないよ！利益出ないと給料アップは見込めないよ！」

会社「もっともっと安く作る為に従業員減らすことにしたよ！事務職は減らせないから現場から減らすよ！」

会社「作業員減らしたけど仕事量は減らさないよ！頑張って！短納期だから急いでね！チェックもしっかりして！不良はダメだよ！」

会社「何で生産量減ってるの！？作業員減らしたのは言い訳にならないよ！その分は残業でカバーして！どんどん残業しよう！」
作業員(だったら何で人減らした...)

会社「今週も土曜日は出勤してね！納期間に合わないよ！」
作業員A「その日は子供の運動会が...」
会社「そうですか、皆さんAさんが土曜日休むそうなんで皆さんその分はカバーしてね！土曜日とはいえ夜中まで残業してね！仕方ないよね！１人休むんだから！」
作業員A「分かりました...土曜日出勤します...」

会社「生産量伸びないよ！何で！改善しようよ！現場で考えてね！お金かからないアイデア出してね！１人最低でも１つ案を出してね！」

会社「どうしたの？改善案の提出がまばらだよ！皆ちゃんと案を出してね！忙しいは言い訳にならないよ！」

会社「皆さんが出した案の中に良いアイデアがあったよ！採用だよ！じゃあ後はそのアイデアを現場で形にしてね！忙しいだろうけど合間を縫って改善品を作ってね！」

会社「どうしたの？改善品がなかなか完成しないよ！折角生産性が上がりそうなアイデアなのになんで早く形にしないの！？忙しいのは分かるけど改善も大事だよ！早く改善品を作って！あ、製品の納期は厳守だからね！」

作業員「改善品があと少しで完成なんですが会社にあるものだけでは足りない部品があるので購入してください」
会社「却下だよ！お金がかかるものは認められないよ！もうその改善品はいいよ！ボツだよ！」
作業員(何とか合間を縫って3ヶ月かけて作ったのに...)

こういう会社の上の連中って仕事なにやってんの？

会社「本社からお偉いさんが現場を視察に来るよ！現場の整理整頓ね！掃除して掃除！物は直角平行に置いてね！見栄え良く置いてね！見栄えが大事だよ！作業停めても良いから見直して！」

会社「お偉いさんが来るからフォークリフトとかクレーン運搬は止めてね！このしばらく使ってない機械も何で使ってないか聞かれたくないから製品じゃないやつで良いから適当に動かしといてね！」
作業員(運搬出来なきゃ仕事にならねぇ...)

会社「ほらお偉いさんが来るよ！じゃあ言ったことヨロシクね！」
お偉いさん「ふーむふむ...」
作業員(運搬出来ないから作業が進められない...)
作業員(送れないから俺の工程パンパンだ...どうしよう...)
作業員(仕方ない...機械のメンテしてるフリでも...)
お偉いさん「さっきから機械動いてないけど動くところ見たいね」
会社「動かして！」
作業員(詰んだ)

会社「お偉いさんの講評だよ！現場は掃除が行き渡っていてキレイで良かったって言ってたよ！でも作業の流れが滞っていたのが幾つか目についたって言ってたよ！作業員たるもの作業してなんぼだよ！滞る事無いように作業して！」
作業員(それはあんたのせいだ...)

会社「今日も残業して！納期間に合わないよ！土曜日も当然出勤ね！」
作業員A「あ、俺定時で帰るんで」
会社「だったら皆さんでカバーして！夜中までやってね！」
作業員A「よろしくっス...じゃあお疲れ」
会社「本当に帰った！皆さん深夜まで残業してね！仕方ないよね！」

会社「今日も深夜まで残業してね！Aさんの分は皆さんでカバーしてね！土曜日も出勤で残業ね！」
作業員A「あ、土曜日出れないんで」
会社「良いですよ！皆さんがカバーするから！皆さんヨロシクね！日曜日も用事の無い人は出勤してね！」
作業員A「...」
会社「日曜日も残業ね！」

作業員A「有給使います」
会社「今忙しい時期だよ！納期間に合わないよ！君が休んだら皆に皺寄せ来るよ！いいの！？」
作業員A「他の部署は皆有給取れてるのに何でここは取れないんですか？」
会社「人が少ないからだよ！君が休んだら作業が滞るよ！皆が苦しむよ！」
作業員A「ま、疲れたんで有給使います」
会社「皆さんしばらくは土日出勤だよ！」

作業員B「このところ残業や休日出勤ばかりで身体ボロボロなんで休むわ」
会社「忙しいよ！短納期！短納期！納期は？皆に迷惑は？」
作業員B「本当倒れそうだわ」
会社「そんな弱音吐いてたら会社が倒れるよ！会社倒れたら皆路頭に迷うよ！責任取れるの！？」
作業員B「知らねえよ」
作業員A「今日も定時で帰るんで」
会社「きぃぃぃぃ！残りの奴らは朝までね！」

会社「AもBも最近たるんでて使い物にならないよ！もうCさんにかかってるよ！頑張って！急いでね！だけど品質は守ってね！」
作業員C「はい...頑張ります...」
会社「君にかかってるからね！君は真面目で文句も言わずに黙々やるから信用してるからね！」
作業員C「はい...」

会社「Cさん今日も残業ヨロシクね！明日も明後日もね！納期間に合わないからね！品質もしっかりね！改善案も出してね！現場の責任者もやってね！常に皆に気を配ってね！飲み会の幹事もやってね！」

会社「Cさん生産が全然伸びないよ！AもBも相変わらず残業やらないよ！責任者としてなにやってるの！キチンとまとめて！あと報告会に生産能率の毎月の推移をグラフ化したいから今月分データ取って提出して！製品の納期は厳守だからね！」
作業員C「はい...」

会社「また不良出たよ！なんで！なんでなの！？キチンとチェックしてれば出ないはずだよ！」
作業員A「いつもバタバタしてるからですかね」
会社「忙しいのは言い訳にならないよ！ルールはキチンと守って！やることをやって！」
作業員B「だったら現場にもっと余裕持たせてくれや」
会社「余裕なんて求めてたら利益なんて出るはずないよ！もうCさん責任者として最終チェックやって！」
作業員C「検査員として作業ですねわかりました」
会社「今までやってた工程も変わらずやって！やりながら検査員やって！」
作業員C「」

Cさん…

会社「Cさん不良出たよ！なんで！しかもCさんの工程滞ってるよ！急いで！あと先月の生産能率のデータまだ提出されてないよ！
報告会に間に合わなくなるから早くして！あと忘年会の場所は決まったの？早く決めないと取れなくなっちゃうよ！忘年会出来なかったなんてなったら他所の部署に笑われるよ！」
作業員C「すいません...すいません...」

会社「Cさん！Cさんどこ！やること山ほどあるよ！誰かCさん見なかった！」
作業員A「今日は来てませんね」
会社「来てない！？誰か連絡きた！？何でこんな忙しい時に！」
作業員B「使い過ぎだろ普通はとっくに潰れるってあんな使い方したら」
作業員A「Cさん優しくて真面目過ぎるからね」
会社「じゃあ皆でカバーして！今日も残業だよ残業！今週は土日出勤でヨロシクね！」
作業員A「あ、定時で」
作業員B「俺も」
会社「やる気ないならクビだよ！」
作業員A「おまかせします」
作業員B「定時までキッチリやって義務は果たしてるけど？」
会社「ぐぬぬ」

流れ変わったな

作業員D「AさんもBさんもすっかり残業も休日出勤しなくなったな」
作業員E「まぁあの人達仕事は早いからな定時でも十二分にこなしてるからな」
作業員D「会社からの評価は悪いが実際定時で仕事キッチリこなして帰るあの人達のほうが会社に貢献してるんだがな」
作業員E「生活残業してる俺達よりはよっぽどマシかw」

会社「AとBを転属させるよ！理由は残業しないからだよ！変わりに他所からYとZの2人補充するよ！残業するき満々の二人だから活躍に期待だよ！」
作業員D「マジか...どうすんだよあの2人いなくなったら」
作業員E「ってかあの工程出来るのAさんとBさんだけだったぞ...引き継ぎしてあるのか？」
会社「皆さんでYとZに仕事教えてね！」
作業員DE「」

作業員D「えっと...確かこうだったかな...」
作業員Y「はぁ...」
作業員D「あれ～どうだったっかなAさんの工程よく分からんわ」
作業員E「こっちもダメだ分からんBさんよくこんなのスラスラ出来てたな」

会社「早くYとZに仕事仕込んで一人前にしてね！短納期物件はどんどんきてるよ！納期守ってね！」
作業員D「いや、AさんとBさんの工程やったことなくて教えられないんですよ」
会社「そんなこと聞いてられないよ！時代は多能工が求められてるよ！1人が1つの工程しか出来ないなんて時代遅れだよ！1人で全部の工程出来るようにしないと！」
作業員E「忙しくて教わる時間が...」
会社「だから忙しいは言い訳にならないよ！」

忙しいは言い訳にならないよ＞重役はこれ好きだよな

作業員D「こりゃあこのまま会社に付き合ってたらCさんの次に潰れるのはおれかもな」
作業員E「適当に残業やってりゃいいんだよ残業やってりゃ会社は満足なんだから」
作業員D「俺はもう辞めるわ」
作業員E「そうか...俺は適当に残業やって稼ぐわ会社が倒産しようとどうでも良いしな俺１人の責任じゃねーしw」

どうか実話じゃありませんように

会社「Dが辞めたよ！皆でカバーしてね！1人減っても作業量は減らないよ！残業でカバーしてね！」
作業員E「ほーい」

この会社が今どうなったか知らない
知らないしどうでも良い興味無い
消えていった作業員の中の１人である私にとってこの会社の未来なんてどうでも良いのである

完

>>49
乙　めっちゃ怖い終わり方だ

ゆっくり休めよ