コピペ運動会

仕事で、自社のレトルトカレー工場に行った時のこと。
この工場では始業前にラジオ体操をするんだが、
見てたら一人だけ動作がおもしろい人がいた。
ちっちゃくて丸っこいおばさん。メリーさんていうパートさんだった。
メリーさんはフィリピンから日本に嫁いできた人で、
その工場で働き始めて３年くらいらしい。
日本人なら誰もが体で覚えているラジオ体操だけど、
メリーさんには異国のもの。
見よう見まねでそれっぽい動作はするもののやっぱりよく解ってないらしくて、
手の振り方とか指先の動きが妙にバレエっぽいｗ
以前、このスレかどこかで読んだ
「ラジオ体操は外国人には踊りに見える」って話を思い出した。
でも「ちゃんと覚えてるヨー」って言いながら
一生懸命に踊るメリーさんがかわいくて和んだ。
その後、研修と言うか体験学習みたいな感じで
自分も少しだけ生産ラインに入ったんだけど、
メリーさんがちょっとたどたどしい日本語でいろいろ教えてくれた。
その時は、コンベアの上を次々流れてくる器に計量した肉を入れてくって
作業をしたんだが、慣れてないしコンベアは結構早いしで、かなりテンパった。
メリーさんとは隣に並んで作業してたんだけど、
いろいろフォローしてくれて有り難かったな。
たまたまメリーさんと同じ器に手をかけてしまった時は、
こっちが慌て謝ったら「同じ気持ちネー」って笑ってた。
この時自分は、ミスした！と思って謝ったんだけど、
「同じ気持ちネー」って言われたらなんか楽しくなった。
こういう明るくポジティブな考え方ができるから、
外国に嫁いでも頑張って働けるんだろうなと思ったよ。

メリーさんは今月からパートさんたちの副主任になったって、工場長から聞きました。