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ノーベル受賞「日本の文化のおかげ」
南部陽一郎さん、京大で講演

昨年にノーベル物理学賞を受賞したシカゴ大名誉教授の南部陽一郎さん（88）が26日、
京都市左京区の京都大時計台記念館で講演し、
「自発的対称性の破れ」に気付いたきっかけについて、「日本の文化のおかげ」と語った。

京大基礎物理学研究所が主催した。一般向けの講演は受賞後初めてとあって、申し込みが殺到し、
大きな会場に変更したが、約５００人の市民や学生、研究者で満席になった。

ノーベル賞の受賞対象となった「自発的対称性の破れ」について、
集団の中で１つの物がある行動をすると全部の物がその行動をとってしまいやすいと具体例を挙げて説明。
「中国は天安門のように左右対称のものが美しいとされるが、日本は二重橋のように完全な左右対称でないものが美しいとされる。
『破れ』に気付いたのは、このような文化のおかげだと思った」と振り返った。

会場から、科学を学ぶ若者たちへのメッセージについて聞かれた南部さんは、
論語を引用しながら「好奇心を持って知ること、そして楽しむことが大切だ」と強調した。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009102600149&genre=G1&area=K00
http://www.kyoto-np.co.jp/static/2009/10/26/P2009102600149.jpg
「対称性の破れ」について語る南部陽一郎シカゴ大名誉教授（京都市左京区・京都大時計台記念館）



ネトウヨかこいつ