コピペ運動会

最近、バイト先にチャラ男が新しく入ってきたんだ。
バイト先では、私が一番長かったので、彼に仕事を教えてあげた。
見た目とは裏腹に、返事や挨拶などがしっかりしていたのでビックリした。
それで、休憩時間。チャラ男とリア充美人が一緒にご飯を食べているのが見えた。
私は気にせず、いつものように、みんなの死角でぼっちご飯を楽しんでいた。
しばらくすると、リア充美人とチャラ男の会話が耳に入った。

美人「○○(私)さんってさー。暗くない？」　あぁ、始まった。もう嫌だ。
チャラ男「確かにー」
美人「なんか彼氏どころか友達もいなそうだよね～」　いつもの事だが、泣きたい。
チャラ男「そりゃないでしょー」　
美人「いやいや、ぜーったいいないよ！」
チャラ男「ははは・・・」　
美人「何が楽しくて生きているんだろうー？ほんと可哀想だよね。」
流石に泣きそうになったのでトイレへ逃げようと思ったその時に、チャラ男が言った。

チャラ男「他人の人生をさ、可哀想とかつまんねぇとか勝手に評価するのはちがくない？」
美人「！？」
チャラ男「自分が生まれた時の事とか覚えてる？みんな笑ってたっしょ？俺、弟生まれた時なんか
めっちゃ嬉しかったし、間違いなく、みんなも同じ気持ちだった。」
「じいちゃんなんかすっげー大喜びで、弟におもちゃ持って毎日会いにきてた。」
「そんなじいちゃんはもういないけどさ。例えばもし、自分の大切な孫の人生が
無駄とか可哀想とか言われてるって知ったらどう思う？悲しいでしょ？。」
「俺だって喧嘩ばっかりするけど、弟が他人にそんな事いわれてたら絶対に嫌だし。」
「なんっつーか、そういう事を考えるとさ、人の傷つくような事は言えないし、出来ないよね。」
その後、美人は「ごめんなさい・・・」と謝ってどっか行った。

私はトイレで泣いた･･･。トイレで初めて嬉しくて泣いた･･･。
人の痛みがわかって、思いやることの出来る素敵な人。
こんな人と一緒にいられたら絶対に幸せになれる。そう言い切れる。


ちなみに美人の子は陰口を言わなくなったし、私に話しかけてくるようになった。
今は3人揃うのは週1だけど、3人でご飯食べてる。ただ、あれ以来、美人もチャラ男を本気で好きになったみたいだ･･･orz