コピペ運動会

★遺品の携帯メール「オーバーランした」

・尼崎ＪＲ脱線事故で、車内から送られた最後のメールや、遺品の携帯電話に残された
　着信メールを、遺族が大切に保存している。

　「今快速が通りすぎた…？でバックで戻って来た…（笑）」
　会社員勝部晃奈さん（２２）は事故直前、車内から妹（２０）にメールを送っていた。
　伊丹駅でのオーバーランをちゃめっ気を交えて知らせる内容。父の直義さんは、
　この「最後の言葉」を自分の携帯に転送してもらい、保存している。
　事故の前日、直義さんが「仕事はどうや」と尋ねると、「楽しい」とまぶしい笑顔が
　返ってきた。あの日朝、いつもより早い電車に乗り、事故に遭った。

　晃奈さんからのメールに、妹が気付いたのは昼ごろだった。すぐに直義さんに連絡が
　入り、家族で現場近くの病院を探し歩いた。
　父の日や誕生日にはプレゼントを欠かさない優しい娘だった。直義さんは携帯電話を
　握りしめ、文面を何度も読み返す。「このメールを打ったときは、事故に遭うなんて
　思ってなかったやろうな」。娘不在の重みが、日を追って増していく。

続き

「返事してくれ」。宝塚市の龍谷大学、福田和樹さん（１８）の遺品の携帯電話には、
　事故直後、友人らが祈るような気持ちで送ったメールが残る。和樹さんの遺品は、
　母順子さんが受け取った。入学前、「友達できるか不安や」と言っていた和樹さん。
　しかし、携帯電話には順子さんの知らない名前が何人も入っていた。「うまくやれて
　いたんや、と少し安心しました」。
　事故の直後には、友人からのメールが続いていた。「かーこ（和樹さんの愛称）大丈夫？」
　「ＪＲで事故あったけど、かずきくん大丈夫？」…。
　順子さんは、一つずつ「死亡確認しました」と返信した。和樹さんの死を信じない友人
　から、いくつも返事が届いた。「何言ってんねん」「ずる休みはするなよ」
　順子さんは「明日の朝も、携帯を持って学校に行きそうな気がする」。形見となった携帯
　電話を、大切に使い続けるつもりだという。（一部略）
　http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/00001644sg200506091400.shtml