コピペ運動会

俺中学のとき嫌われ者だったから
サッカーやらバスケのチーム分けのとき、
背は小さかったが、運動神経悪いわけでもないのに最後まで余ってた。
クラスで人気ある奴に凄い嫌われるタイプだったらしい。
パスは一度ももらえず、ボール奪って決めても祝福なんて無し。
スコアボードめくらなかったことすらあった。
けんか弱くは無かったので物理的にはいじめられなかったが、
輪からはいつもハブられてた。3年の冬、着替えてる最中に、
「嫌だったけど、仕方ないからとってやった」
って言われて我慢の限界かと思ったけど、
もう卒業まで1ヶ月だったから、唇かんで出るくらい悔しかったが堪えた。
内申書が悪く、テストもそんなによく無かったので
地元でも有数の不良高校に入った。真の地獄かとも思ったが、
姑息な奴が少なく逆になじめた。似てる奴が多くて気が合った。
運がいいことに実は英語と数学が得意だとわかり、
底辺高校の緩いカリキュラムの中で、勉強も頑張るようになった。
体育の授業レベルだが、笑ってサッカーやバレーが出来た。
他の高校の奴から金や制服取って遊ぶのが流行っていたが、
全く良心は痛まなかった。その金で週1回数学だけ予備校に行った。

高2の冬に、中学のときの人気者Ｋと再会した。
抜群の内申書で進学校に行ったが、勉強についていけないようだった。
体の大きくなったガラの悪い俺に丁寧な言葉を選びながら、
少しおびえた姿勢をとっていたことにあのときの怒りが爆発した。
金を取って、カバンと服を全部奪って裸にして小道に放置した。
その後、学校に連絡が入って5日間の休学を言い渡された。
1週間後に登校すると、Ｋと会った時に一緒にいた俺の連れが
昨日Ｋをボコボコにして、もう一回カバンと服を奪って来たと言って
はしゃいでいた。普段は行かないゴミ捨てを買って出て
焼却炉に奪ったものをぶち込んだ。すがすがしい気分だった。

高2の終わりくらいから連れがいい大学に行こうと言い出した。
金とって遊んでるだけじゃあただのチンピラだと。
決して性格のいい集まりではなかったが、何故か俺も含め、その気になった。
もともと頭の出来は悪かったが、理解のある先生にも助けられ、
放課後5人で談笑も交えながら殆ど毎日夜まで残って勉強をした。
今思うと信じられない勉強量だったと思う。頭が悪いなりに頑張った。
ストレスが溜まったら金を取ってゲーセンで遊んだ。
程度の差はあったが、5人ともなんとか4大に合格した。
中でも俺ともう一人は幸運にも数学が好きになれたため、
その高校からは普段到底入れないレベルの関東の国立大に
何とか合格することが出来た。上手く行き過ぎて怖いくらいだった。
嬉しくなって5人で遊んだその夜の帰り、Ｋと1年ぶりに再会した。

Ｋを見ると、中学のときの威勢のいい表情は全く消え去っていた。
最近どうしているか聞くと、あの後高校を辞めてしまい、
大検をとる予備校に行っているといった。
惨めな顔をしていた。人気者で、いつもクラスの中心にいた男とは
別人だった。こんな奴に俺は苦痛を浴びせられていたのか、と。
俺はあの時Ｋに初めて「かわいそうに」とだけ言って帰った。

2ヵ月後、ＧＷ明け、大学の帰りに偶然中学の同級生と会った。
Ｋが自殺したことを知らされた。

作り話と思うだろうが、
その時から俺は人と接するのがなぜか怖くなって今に至る。
友達と呼べるのはあの頃の4人だけ。
4年たった今では連絡を取ることも殆ど無くなった。

孤独を耐えた人間は仕返しを当たり前だと思ってしまう。
感覚がおかしくなってしまっているから。
孤独を見過ごしてきた人間は孤独だった人間からの苦痛には耐えられない。


すまん。さげわすれた。
このスレを見て、中学の時のＫの声がよみがえってしまった。
長くなった上、スレ汚してすまん。
結論を言うと、俺も人気者に選ばせて、
誰かに嫌な思いをさせるのは間違いだと思う。
嫌な思いをした人間がその後、歪んでしまうこともありえるから。