コピペ運動会

私立エスカレーター式の学校で伸び伸び高校生活を送り、そのまま大学に行った年上の彼には、
難関公立校から難関国立大に入った、私と同い年の弟がいた
顔立ちと大らか（に見えただけだったが）なところが好きだったのだが、
私が「模試があるから次の週末は会えない」と言うと、
「あんな模試、レベル低いから弟は受けないって言っている。お前も金もったいないからやめとけ」
ちょっとした事件や社会問題について話していても、
「弟曰く～」「弟はこういう意見だけど、俺も同感」「弟の分析によると」
と、何でもかんでも弟、弟、弟。

兄弟仲いいなあと笑っていられたのは半年くらいで、
大らかというよりガサツ、その上話していても退屈なのが嫌になり、別れを切り出したら、
「どうせお前も本当は弟みたいな男がよかったんだろ。頭いいしイケメンだし」とキレられ、
さらに、「つーか、最初から弟狙いだったんじゃねえの？女ってみんなそうだよな」と
歴代彼女の愚痴まで聞かされたのが決定打になった。
仮にこんな感じであなたから離れていこうとする女の子が過去にもいたとしても、
それは弟くんのせいじゃなく、自分自身の問題なんでは…と指摘するのもかわいそうなほど
哀れっぽく泣いてたわ。
ちなみに、単純に顔だけなら彼のほうが上だったと今でも思うが、
弟くんのほうは頭脳に見合った知的なルックスだったので、需要は高かったんだろうな。