コピペ運動会

業務の効率化で残業が減らせない、たった1つの理由

長時間労働の話になると
次に出てくる言葉は「効率化」です。




もう100%
絶対にこの言葉が出てきます。




理屈は単純です。




長時間労働の原因は無駄が多いからだ！
無駄を削ってもっと効率化をすれば早く帰れるようになる！




無駄を減らして効率化
こういう主張です。




確かに無駄があればそれは削減すべきでありますし
逆に無駄を温存してる会社なんてダメですよね。




ところが皆さんの会社はどうでしょうか？
無駄の削減、業務の効率化によって残業が無くなったでしょうか？




おそらく多くの人が首を横に振るのではないでしょうか。




業務の無駄を減らして効率化など
はっきり言ってどこでもやってす。




私も過去に在籍した会社・部署の全てで
業務の効率化が叫ばれていました。




でも結果として全部失敗に終わりました。




なぜでしょうか。




これから業務の効率化で残業が減らない
たった一つの理由をご説明します。





「必要」の範囲が広すぎる



これだけです。必要とされる業務が多すぎるからです。
確かに無駄を減らして必要なことだけやっていれば
業務を効率的に進めていると言えます。




だから無駄を削ろう、無駄こそが諸悪の根源なのだ！




主張自体は正しいですよ。
しかし労働の現場で起きていることは




温存された「無駄」ではなく
拡大された「必要」なのです。





「必要」の拡大解釈



年賀状は取引先との関係を良好にするために「必要」だろ
２重３重のチェック体制はミス防止のために「必要」だろ
社長が来るから事務所全体を清掃しておくことは「必要」だろ




こういう理屈です。




こうすればお客様が喜ぶから「必要」だろ
問題が起きた時の対策として「必要」だろ
報告連絡相談は「必要」だろ




必要だろ必要だろ必要だろ。




こうして「必要だらけ」になった会社は
いくら無駄を削っても残業が減らないのです。




コミュニケーションのために朝礼は「必要」だろ
毎朝社訓を読み上げることは「必要」だろ
上司と部下の飲みニケーションは「必要」だろ




無限に増えていく「必要」な業務
これでは無駄を削ったところで意味がありません。




無駄を削るより必要を削れ




これに尽きます。



無駄な業務を削れ、ただしこれは必要だから必ずやるように
この理屈が残業削減を阻んでいる壁なのです。



膨大にある「必要」とされる業務
その中からほんの少しの「無駄」を削減したところで
焼け石に水です。




マインドを変えなければなりません。
無駄を削るのではなく必要を削る。




私はこれで残業時間を月１００時間削減しました。




本気になれば残業時間の削減など簡単なのです。