コピペ運動会

誰もが知る一流の大企業において、「株式会社◯◯◯◯にて社内女子トイレの盗撮が発覚。個室内に仕掛けられたカメラを警察が調べたところ100名以上の女性社員が盗撮された映像が記録されていた」などという報道がなされた場合、企業イメージは丸潰れで経営が悪化するきっかけにもなりかねない。そのため、一流企業で社内女子トイレや女子更衣室が盗撮される事件は一定の頻度で発生しているものの、その全ては企業イメージを守るため警察に届出されず、カメラを壊すだけで済ませ事件の存在は闇に葬られることになる。
女子トイレの盗撮は、あまりにもデリケートな問題であるがゆえに、なかなか表沙汰にならない特性がある。

一流会社が企業イメージを守るために社内女子トイレの盗撮事件を隠匿し内部処理だけで済ませた場合、映像流出が起こって女子社員が屈辱を受ける場合もある。
会社の上層部の人物がカメラを廃棄する前にデータの複製を作成し、他の上層部の人間の一部にも複製を作って渡すことがある。そのデータをアダルト業者に販売する者もいて、一般の消費者がアダルト作品として目にすることになる。
一般人に見られる分には、映っているのがどこの会社の誰だかわからないから女性社員としてはさほど気にする必要はないだろうが、社内の男性社員の多数に流出が起こった場合、彼女らは非常に不名誉な思いをすることになる。
社内の人間のため、映っている女性がどの部署の誰か特定できてしまい、トイレの一部始終を盗撮された映像を職場の男性社員達に共有されてしまうのだ。
社内一の美人と評判の女子社員も、トイレの映像を男性社員に共有されてしまってはおしまいだ。輝いていた女性が一瞬にして奈落の底に転落してしまう。
女子トイレの盗撮は、防ぎようのない突発的な事故のようなものだ。